家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
今日は有楽町で開催された
第20回水俣病フォーラムに行ってきました。
水俣病と言えば
石牟礼道子さんの「苦界浄土」
正直、これがなかなか読めなくて。
読もうとするんだけれど、やっぱり読めていません。
だから、この講演会に誘ってもらった時も
ちょっと話を聞くのがしんどいかなと思ったりしたんだけれど
でも、目をそらさずに
きちんと見なければならない事のような気がして
行くことにしました。
昨日は
NHKの「100分de名著」の「苦界浄土」を見て予習。
今まで、何度も何度も見ているのですが
何回見ても、苦しくて、せつなくて涙が出ます。
さてさて、そんなこんなで今日の講演会
石牟礼さんが書かれた能「不知火」の話や
疫学から見た水俣病の話だとか
水俣病を語り、書くことで、後の世界にも語り継いでいくことが大切という話や
水俣で暮らしておられた被害者家族の方の話だとか
全4時間ほど
けっこう濃密な時間を過ごしました。
4時間座りっぱなしで
ずーっと話を聞くって、結構体力がいります。
でも、
ここ1年、毎週のように講座に出席しているし
家でも毎日のように1~2時間は音声講座を聞いているおかげなのか
集中力も途切れず
最後まで、興味深く効くことができました。
こういうのも、日々の訓練なんだなあと思って
自分でびっくり。
「苦界浄土」を読まねばとあらためて思いました。
読もう読もうと思って読めない本って
どこかで、気っと読むタイミングがあるずで
今かも…そうでないかも…。って感じ。
いや、それよりも、石牟礼道子さんの他の本を読んでみるのもいいかも
そんなことを思ったり
コメント
石牟礼道子さんの「苦界浄土」わたしは11年前に水俣フォーラムで購入したのですが、読み始めてすぐにとても辛くなり読み進むことができなくなり、そのままになっています。
2年前の春、初めて水俣に伺う機会をいただきました。水銀に汚染された泥を閉じ込め、埋め立てられた広い広い公園を歩きました。深い青色の海はとても静かで美しかったです。その自然豊かな命豊かな海を人間界の繁栄と引き換えに汚し•••多くの生き物たちが苦しみぬいて亡くなったこと、今も苦しみ続けている方々がいることを忘れてはいけないと思いました。