でいりいおくじょのBLOG

2020.11.30

映画日記「マイビューティフルガーデン」

ここのところ、週末になると

ベランダのガーデニングをしている関係で

ガーデニングに関するものには、アンテナがふれます。

そんなわけで、これは前から見たかった映画で、ようやく見ることができました。

 

「マイビューティフルガーデン」

 

ベラは、図書館に勤める作家の卵

出生の秘密があり、それが原因で病的に植物が怖いんです。

そのせいで庭の手入れができず、荒れ放題。

 

隣に住むこの老人、アルフィーは、それが我慢できません。

実は、彼がこのアパートのオーナーで

この庭をきれいにしないなら一か月以内に出て行けと勧告するんです。

 

そこからベラの奮闘が始まります。

アルフィーの家の料理人を巻き込んで

庭をきれいによみがえらせる決意をします。

 

苦手だった植物と向き合い、庭を作っていく中で

彼女が、自分の殻を破って成長していくストーリです。

 

苦手な植物と向き合いながら、

ベラは、ルナという鳥の物語を書き始めます。

 

その物語はこう。

 

ルナは小さな羽をもっているけれど、飛べなくて

すごく臆病なので、他の動物たちが寝静まったあと

月の光の中でしか森を飛べません。

 

そんなルナがある日、旅人に会い、

高い山に登れば、たくさんの花が咲いている場所を見ることができると教えてくれます。

高い場所を目指して、花を探せと。

 

それはまさに、ベラ自身の物語です。

自分に自信がなく、高い山を目指す勇気もない自分の姿なのです。

 

そして、庭を作ることも、人と人が分かりあうことも

時間がかかるけれど、少しずつ努力して、学んでいくこと必要で

そうやって少しずつ前に進めるのだという事に気づくんです。

 

現実のベラが困難を乗り越え、少しずつ強くなるにつれ

ルナも強くなっていきます。

 

ルナの物語は

そのままベラと庭の話であり

同時にベラが周りにいる人たちと、少しずつつながっていく話なのです。

 

大切なことをやり遂げるには時間がかかります

けれど

自分の信じる事に全力を注いで前に進めば

きっとその先に素晴らしい光景があり

そこにきっとたくさんの仲間がいる。

 

そんな希望を感じさせてくれる、いい映画でした。

 

私自身、ガーデニングをやっていると

植物から学ぶことはたくさんあります。

 

特に、大切なことはゆっくりとしか進まないということ。

一見、何にも変わっていないように見えても

植物たちは日々変化して、必死で生きていて

決してあきらめず、静かに辛抱強く生きていて

そのことにすごく勇気をもらえます。

 

自分の信じる事

植物にとっては太陽の光となるものが

私の中にもあって

多くは望まず、その光に向かって静かに全力を注ぐこと。

 

光があるところには、きっといいつながりがある。

 

そんなことを改めて思い返した映画でした。

 

マイビューティフルガーデン2020年11月29日

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