でいりいおくじょのBLOG

2012.02.04

平安のEXILE&AKB

法事があって、京都に帰っています。

昨日はちょっと寄り道
宇治の平等院に行って来ました。

平等院鳳凰堂と言えば十円玉の絵柄。
世界遺産です。

もともと平安時代の関白藤原道長の別荘だった地に
その子の藤原頼道が立てたもの。
夜は仏教が廃れ、世の中が乱れるという末法思想が広がり
この地に極楽浄土を作って、
人が死んだらあの世から阿弥陀様がお迎えにやってきて
極楽浄土にいけると説いたのでした。

平等院鳳凰殿中には阿弥陀如来坐像。
そして壁には
阿弥陀様と一緒に雲にのって、人々を助けにやってきた神様
雲にのっておられるので雲中供養菩薩というのですが
それが52体

この雲中供養菩薩様たち
私の大のお気に入り
京都に帰ると、会いに行きたくなります。

と、いうのも
実はその52体の雲にのっている神様たち
この方たちが超イケメン!!

雲の上で楽器を弾いたり、踊ったりされてるのですが
そのお一人お一人の躍動感やしなやかさ
それが、まあどれも素晴らしい。

本当に雲の上で、踊り歌い、楽器を演奏し
今にも動き出しそうなほどなんです。
しかもそれが、皆さんイケメン!!

いや~やっぱりイケメンはいいですねえ~。

私は密かに平安時代のEXILEと呼んでいます。

それから鳳凰堂の扉の内側に書かれた絵があるのですが
これがまた、すごくいいのです。

あの世から阿弥陀如来様がたくさんの天女たちを引き連れて
死んだ人を極楽浄土に連れていくために迎えにやって来られている所が
書かれているのですが
それがまた、すごく楽しげで
阿弥陀如来様が雲に乗り
その周りをリオのカーニバルのごとく
たくさんの天女達が歌ったり踊ったりして、ワイワイ言いながらやってきているのです。

雲中供養菩薩が平安のEXILEなら
こちらは平安のAKBという感じ。
この扉絵も必見です。

(平等院鳳凰堂の中では暗くてよく見えないので
その横にミュージアムがあり、そこだと復元したものをじっくり見ることができます)

この時代、末法思想で世は乱れ
実際貴族が栄華を極める一方で
普通の暮らしをしている人たちは生きながらにして地獄を見ていたと言われています。

この世での栄華を欲しいままにした人たちが
このままでは死んだ時に地獄に落ちてしまうのことを恐れ
このようなものを作って、心の拠り所にしたという説もあります。

けれど、そういうことを抜きにして

平安のEXILEとAKBを見に行くだけでも
いいんじゃないかと思うんです。

京都にお出かけの際には
京都市内からはちょっと遠いですが
平等院まで足を伸ばしてみるというの
是非、おすすめです。

コメント

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「送信」ボタンを押してください。

PageTop