家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
関東の人は、
そうめんというと夏っていうイメージかも知れないけど
関西人は、お味噌汁とかスープとかに入れて
冬でも食べます。
温かい汁そうめん!!
にゅうめんです。
最近テレビのCMでも
鍋の〆にそうめん!っていうのをやっていて
それを見た知人が
へえ~、なんかおいしそ~って感心してて
私にすれば、あったかい汁そうめんを食べたことがないってことのほうが
逆に珍しかった。
そんな話をしていたら
なんだか頭の中も、お腹も口もにゅうめんを欲してきて
今日のお昼はにゅうめんです。
料理屋さんとかだったら
鯛にゅうめんとか、うなぎや穴子の入ったにゅうめんとか
上品なメニューもあるんだけれど
お家で作る場合は
たまごにゅうめんが簡単ですね。
鍋に醤油と塩とみりんで味を整えただしを入れて
(私は最近昆布と煮干しと厚切り鰹節の組み合わせにはまっています)
沸騰したら水溶き片栗粉でとろみをつけたところに
溶き卵を回しいれて
フワーッとたまごが浮かんできたら
あらかじめ茹でておいたそうめんを入れ
最後に青ネギ(九条ねぎとかあればいいんだけどね)を入れて出来上がり。
食べるときにおろしょうがも入れます。
出し汁にとろみを付けておくと
冷めにくくて身体も温まるし
卵を流し入れた時、フワーッと花が咲いたようになるんです。
そうめんを別鍋で茹でるのがちょっとめんどくさいので
そのまま、入れちゃうっていう手もあるんですけど
そうめんって以外に塩分が高く
一人2束100g食べるとして、塩分量2.2g
そのまま入れると、汁の方に塩分が流れ出るので
せっかくのだしが、しょっぱくなりすぎるんです。
もちろん、その塩分を利用して、
そのまま出し汁の味付けしてしまえばいいのですが
事実九州の郷土料理に
ボブラそうめんというのがあって
(ボブらというのはかぼちゃのこと)
かぼちゃを煮たところに、そうめんを乾麺のまま入れて煮て
そうめんの塩分でかぼちゃと麺を食べちゃう料理なんです。
かぼちゃの甘味がそうめんの塩気で引き立って
これはこれですごく美味しい料理なんだけれど
いかんせん
汁と麺との割合を間違えると
(麺を多く入れすぎると)
しょっぱくなってしまい、その加減が結構難しかったりするんですよね。
しょっぱくなって、後からお水を足したりして。
だから、たまごにゅうめんの場合も、いったん茹でた麺を使うほうが簡単で失敗がありません。
それだと、麺の塩分は
一人2束100gとして0.6gくらいになり
普通のうどんと同じくらいの塩分で、汁もしょっぱくなりません。
にゅうめんを食べると
うどんとは違う美味しさがあるんです。
細いのが、なんともいえず優しくて、おいしい。
うどんもいいけど、そうめんもいいな~って思うんですよ、ホント。
下戸の私が言うのも何だけど
お酒の後の〆にも
ラーメンよりお腹に優しいと思います。
もちろん、ありあわせの野菜をたっぷり入れるのもおすすめです。
コメント
にゅうめんておいしいですよね。うちでもよく作ります。
この記事を見てあるレシピを思い出しました。
昔、産経新聞の先生のレシピ記事に、そうめんを下ゆでせずに、昆布と豚肉としょうがを入れた汁にニラといっしょにそうめんをダイレクトに入れて作るレシピで、とても画期的でおいしかったので感動し、何度も作りました。この記事を書いた頃からいろいろと研究されてたのかな~と興味深く読ませていただきました。
ただ、そのレシピの切抜きをなくしてしまい、分量を定かに覚えておらず、最近は作れなくなっていました。
もしかしてここの日めくりレシピにも出てるかもしれないですが、水と麺の分量だけ教えていただけるとありがたいです。
よろしくお願いいたします。
ポブラそうめんもそのうち作ってみたいです!
コメント、ありがとうございます。
料理研究家は、日々料理の研究をするのが仕事で
日々、新しい発見があり、レシピも日々進化しております。
また、今の最善のにゅうめんレシピ
また、YouTubeで紹介できるように頑張りますので
気長にお待ちくださいませ。
コメント、ありがとうございました。