家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
今日のお昼は参鶏湯風のおかゆです。
なーんて
こんなふうに書くと、ちょっとかっこよく聞こえるのですが
何が参鶏湯風かって言うと
鶏肉を入れたおかゆなんで
ちょっとカッコつけて、そんな名前をつけただけで
実際は、鶏粥です、鶏粥。
鶏もも肉と大根を昆布の出汁で煮たところに
冷凍ご飯を入れて煮る
ゆってみたら、それだけのことです。
味はシンプルに塩味。
でもこれがこのさぶい日には、結構ごちそうで。
しかも
煮るときに、生姜たっぷり入れるんです。
すりおろし生姜とせん切り生姜とタブル!!!
なんで二種類入れるかって言うと
すりおろしのしょうがは鶏のにおいを消すためで
せん切りしょうがは、食べたときに生姜の味や香りを残すため
すりおろしていれてしまうと、煮込んでいるうちに香りが飛ぶんですね
それはそれでいいんだけれど
やっぱりしょうが食べてます!って感じ、欲しいときは
せん切りにしてダブルで入れるんです。
せん切り生姜の方は
あんまりたくさん入れると口に残るので
一かけくらいにしておいたほうがいいけれど
おろし生姜の方は、2かけくらいたっぷり入れても全然平気
煮込んでいるうちに、ひりひりする辛さも全然なくなります。
鶏と大根が柔らかく煮える頃には
スープにもうまみが溶け出して、良い感じになってるから
そこでご飯投入!!
普通はここでうどんとか入れるところだけど
おかゆっていうのも、結構いいんですよね、
なんかこう、優しくて、ほっこりして。
後はごはんがとろりと煮えた所で
長ネギの小口切りをたっぷり入れておしまい。
土鍋で作って、どーんと食卓において
各自好きなだけ救って食べる!!
土鍋だと冷めにくいから、最後まで熱々で食べられるのもいいんですよね。
更に、食べ進むうちに、どんどん身体があったまてくる。
しょうがにネギ、そして鶏肉、全部、体を温める食材です。
しかもおかゆのとろみで、お腹の中からホカホカになります、ホント。
こういうシンプルなおかゆには
ちょっとパンチのきいたおかずが合うので
ほんの少しの豚肉を、きのこ、玉葱、人参、キャベツなんかと一緒に
ニンニクと醤油と豆板醤で炒めたもの。
ピリ辛でこちらも体が温まります。
体温を上げると免疫力が上がる!
本でもテレビでも、あちこちで言われていて
一説によると、体温が一度上がるだけで
免疫力は5~6倍も上がるそうです。
体温を上げる食材といえば、
しょうが、ネギ、ニンニク!!
たしかにこういう食材は、一気に短時間で体温を上げてくれるんだけれど
持続力がないんですよね。
つまり、体温をキープする力はないの。
体温をキープするにはタンパク質が必要で
だから、鶏肉を入れてんの。
へへへ、結構考えてるでしょ?
しかもとろみのものを食べれば、
お腹の中に湯たんぽを入れているようなものだから
これも体温をキープする助けになります。
風邪をひくと
自分だけじゃなくて、自分の周りの人にも迷惑がかかりますよね。
だから、風邪を引かないのが一番。
そのために、予防注射っていうのもいいのだろうけれど
こんなふうに体温を上げるものをバランスよく食べて
美味しく風邪予防っていうのも、いいんじゃないですか?
おかゆなら小さな子供から、お年寄りまで、
みんなで美味しく風邪予防できますよ。
コメント
こんにちは。奥薗先生のレシピで以前読売新聞に掲載されてた鶏肉と大根のお粥レシピの切り抜きを無くしてしまい、ネット上に存在しないか探し中です。
こちらのレシピがとても近いのですが、ご飯ではなくお米から炊く場合のレシピを公開していただきたいです。
よろしくお願いいたします!