家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
仕事で名古屋に行って来ました!!
2年ほどまでは
テレビのレギュラーをやらせていただいていた関係で
月1~2回は定期的に行っていた時期があって
最初名古屋に行き始めたときは
名古屋の食べ物が珍しくて
味噌カツだ、手羽先だ
きしめんだ、味噌煮込みだ
と大騒ぎして
それからあんかけスパとか
台湾ラーメンとか
鶏鍋とか
ボンミッソ(八丁味噌味のロールケーキ)とか
シャチボン(シャチハタの形をしたシュークリーム)とか
結構マニアックなところも制覇して
結局最終的に行き着いたのが
ひつまぶし
名古屋ならではの食べ物はいろいろありますが
何か1つ選べと言われたら
ひつまぶし!!!!
これにまさるものはないと思う。
備長炭でカリッと焼けたうなぎの香ばしさに
タップリと絡んだ甘辛のタレ
それだけ食べても美味しいうなぎがですよ
熱々のご飯の中でうまく蒸れて
更に香りとふっくら感を増す。
そこにその時の気分で粉山椒をかけてみたり
これはもう、完成された芸術ですね。
みっともないくらい、ガツガツ食べてしまう。
で、油断すると、そのままガツガツ全部食べてしまいそうになるところを
ぐっとおさえて
一緒に出された薬味を添えてみたりする
ネギ、わさび、刻みのり
これらを乗せるとまた違った味わいになり
また、我を忘れてガツガツといってしまう。
最後の最後に
出しをかけて、だし茶漬けにするの。
だし茶漬け、
これはこれでまたさっぱりして
めちゃめちゃ美味しいんだけど
やっぱりうなぎの美味しさ味わうには
出しをかけないほうが、いいような気がして
けど、やっぱり、だし茶漬けの美味しさも捨てがたく
最後の最後に、ほんの4~5口ほど、出しをかけて食べる。
うなぎと言えば
蒸しを入れる関東流
焼きだけで仕上げる関西流
と好みがわかれるけど
(私は関西の人間なので、基本的に関西風が好き)
ひつまぶしを食べると
もう、関西も関東なんて関係なくなって
これで全国統一してもらいたいような気持ちになってくる。
すごいわ、名古屋。
ところで
今回、ひつまぶしの他に
羊羹をひとつ買って帰ったんだけど
その羊羹は、すごく美味しいという話を聞いて
まあ、それなら一つ買ってみましょうか、位の気持ちで買ったんです。
正直、私、京都の人間なので
和菓子は、やっぱり京都だ
京都の和菓子は世界一だと思っていて
和菓子に関しては、めっちゃ郷土愛が強いんですね。
だから、その羊羹も
そんなにスゴーク期待して買ったわけではなかったのです。
(すいません)
ところが!!
一口食べたら
ういろうと水ようかんと練羊羹を足して3で割って
更に上品さと優しさをプラスしたような
口の中に入れるとふんわりとした口溶けと
上品な甘みと小豆の香り
そして、すっと消えて行くはかないほどの後味
感動しました。
私、和菓子好きなので
相当和菓子は食べていますが
今まで、出会ったことのない美味しさ
やっぱ、名古屋はすごいわ
真似じゃなくて
自分たちのオリジナルを作り出す才能っていうのかな
日本の真ん中にあって
我道を突き進んでいる独立国家みたい。
恐るべし、名古屋。
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