家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
子供の頃大嫌いだったのに
おとなになったら大好きになったものの1つに
かす汁があります。
なんでかわかりませんが
関西の方って、かす汁がわりとよく食卓にのぼるんです。
子供の頃は、あの臭いも嫌だったし
ドロリとしたお汁の感じも嫌だったし
お汁の中に鮭のあらが入っているのも嫌だったんです。
大体、アルコールに弱い体質なので
かす汁でも酔っ払っちゃうし。
それが、ある日突然
酒粕の美味しさに目覚めまして
世の中に、こんな美味しい物があったのか、くらいに思うようになって
多分世の多くの人がお酒の美味しさに目覚める感じで
酒粕の美味しさにはまっていって
今では酒粕だけでも、つまみ食いするくらい好きで
酒粕の美味しいのなんか、取り寄せたりもしちゃう!!
で、最近大吟醸のちょっと生っぽい酒粕を取り寄せまして
(ネットで取り寄せたら、年齢確認が必要で
18歳以下には売ってくれないんですね、酒粕でも)
それが、さすが大吟醸だけあって、メチャウマなのです。
いわゆる板粕っていうのとはちょっと違って
しっとりねっとりしてるタイプで
絞ったらまだお酒が滴り落ちそうな感じなんです。
指先にとってぺろってすると
芳醇な酒の香りが口いっぱいに広がり
しばしうっとりしてしまう。
(酒飲みみたいでしょ)
で、その酒粕で
今日は、かす汁を作りました。
具は大根、人参、ジャガイモ、玉ねぎ
そして鮭は切り身を使いました、食べやすいので。
最後に長ネギの小口切りをたっぷり。
酒粕が美味しいと
粕汁も美味しく出来ますね。
器に盛って、ちょっと辛子を落とすと
味が締まります。
これは、京都の白味噌雑煮に使う裏技です。
そういえば
昔はかす汁を作っても喜ばなかった子供たちが
今日は、うまいうまいと飲んでました。
子供たちの舌がおとなになったのか
それとも大吟醸の酒粕の力なのか。
ちなみに、大吟醸の酒粕
普通の酒粕よりは、さすがに高いなと思ったけど
(1キロで800円くらいです)
ホントのお酒に比べたら安いものですね。
これで当分、楽しむことができるのですから
私って、やっぱり安上がりにできてるのかな。
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