家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
時々無性に
根菜の煮物が作りたくなる時がありまして
冷蔵庫に中途半端に残っている
ゴボウとか人参とかレンコンとか
一心不乱にガーッと切って、ガーッと煮て
もりもりタップリと食べると
なんともいえず、お腹も心もすっとするというか。
いわゆる筑前煮なので
特に特別どうってことはないのですが
特徴としては
鶏肉が少しで、鶏肉の3倍くらいの野菜が入っているってとこでしょうか。
メインのおかずって言うより
野菜をモリモリ食べる料理なんです。
少しの鶏肉で煮物の出しがわりにするんで
鶏肉は皮のほうからじっくりじっくり焼いて
皮の脂をじくじくと出し、
その脂で野菜を炒めて煮るのが、私なりのコツかな。
もちろん、キッチンハサミで昆布をチョキチョキ切って入れ
干ししいたけも、手でボキボキ折っていれます。
鶏の脂、昆布、干ししいたけのうまみが入れば
だしを使わなくても、旨みたっぷりの煮物になります。
あっ、そうそう
最近私はこういう煮物にじゃがいもを入れるのがマイブームです!
ジャガイモって、ゴボウやレンコンやこんにゃくと違って
しっかり味やうまみが絡まるし
食感も他の根菜とは違って柔らかいので
ゴボウ→こんにゃく→ジャガイモ
鶏肉→人参→ジャガイモ
って、食感の違いがなんかすごく楽しくって
また次の一口に行きたくなっちゃうんです。
味付けは醤油、味醂、はちみつの甘辛味ですが
たっぷり食べられるように、けっこう薄味で煮ます。
これをおかずにご飯を食べる、となるとちょっと濃い目のほうが美味しいけど
野菜を食べる副菜的なおかずなら
ちょっと薄いかなというくらいのほうがモリモリたくさん食べられるし
他のおかずの邪魔をしないと思うんです。
これに合わせるおかずは
やっぱりお魚。
鮭のホイル焼きとか
きのこいっぱい入れて、ポン酢しょうゆでさっぱりと。
あとはわかめと三葉と豆腐の味噌汁。
日本人の野菜摂取量は今やアメリカ人よりも少ないそうで
今やアメリカ人は日本人の1.2倍の野菜を食べ
がんの死亡率も
日米で逆転して、日本人のほうが多いそうな。
根菜たっぷりの昔ながらの素朴な煮物を
時にたっぷり作って、モリモリ食べる
こういう身体のメンテナンスを意識してやってみるのも
時に大事かもね。
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筑前煮