でいりいおくじょのBLOG

2023.01.04

映画日記「メタモルフォーゼの縁側」

今年最初に見る映画は、幸せな気持ちになるのがいいなと思って

選んだのはこれ

 

「メタモルフォーゼの縁側」

 

原作の漫画を実は去年読んでいて

すごくいい話だったんです。

漫画のタッチもすごくいいし。

 

なので、映画になった時

早くネットで見れないかなあと思っていたんです。

 

そうしたら、

U-NEXTでアップされたので(有料)

早速見てみました。

 

ストーリーはこうです。

 

女子高生のうらら(芦田愛菜)と、

夫に先立たれて一人暮らしをしている雪(宮本信子)

歳の差58歳

この2人が、BL(ボーイズラブ)の漫画を通して親しくなり

互いに少しずつ前向きに変化していくストーリーです。

 

うららは、まじめで優しい性格なんだけれど

自分に自信がなくて、何事もうじうじと前に進めない性格。

 

雪は、書道教室を開いて、自分一人で何でもこなして暮らしているのだけれど

なんと言っても高齢なので

ときどき体がゆうことをきかなくなる。

 

そんな雪が

うららと漫画の話をしている時だけ、まるで少女に戻ったみたいになるんです。

 

うららも

雪の影響を受け、少しずつ前向きになっていくんです。

 

ある時、

うららは、自分で描いた漫画をコミケで売ることを決意

自分で言いだしたものの、自信がなくて、怖くて逃げだしたくなってしまう

 

けれど、怖くて逃げだしたくなるうららの心を

そっと、いい距離感で励まし続けるのが雪さんという存在。

 

雪さんがいることで、

うららは、怖くて逃げだしたくなる自分を乗り越えていきます。

 

雪さんもまた

うららとの出会いによって、変わっていきます。

 

ネタバレになるので、

あまり詳しくは書きません

ここから先は是非映画を見て下さい。

 

雪さんの家には縁側があって

そこから出入りしたり、そこでお茶を飲んだり、カレーを食べたりするのですが

 

それが、すごくいいんですよね。

 

玄関からごめん下さいって入るんじゃなくて

縁側から出入りしたり、縁側でちょっと休んだり

なんか、いい感じに力が抜けている感じ

 

その縁側でつながっていく人間関係によって

うららも、雪さんも、少しずつ変化していき

自分では、思っても見なかった違う可能性を見つけていくんです。

 

メタモルフォーゼとは変化の意味

 

まさに、言えて妙のタイトル!!!

 

その人といることで

うれしくなること

 

心の中に力が湧いてくること

 

そして、自分が何をしたいのか、どうありたいのか

 

その人といることで

本当の自分って何なのかが分かってくること

 

そういう人間関係、見ていていいなって思いました。

 

近すぎず、遠すぎず

 

今、

SNSとか、マスクとか

いろんな要因で

人と人との距離感がつかみにくい時代ですが

 

縁側的な出会い

そういう距離感で、リアルに出会う

そう言うのは理想だな。

 

くっつきすぎず、気楽で、さらっとしていて

けれど、確実に、何か力を与えてくれるような。

 

あと

“誰かと、好きな漫画について話をしたかった”

って言うところがあるんだけれど

すごくわかる

 

自分が本当に好きなことを

同じように好きな誰かと夢中になって話す。

 

なんか、そういうのも

縁側っぽくっていいな。

 

号泣して

見た後、ほのぼのと良い気持ちになる映画です。

 

おすすめです。

メタモルフォーゼ

コメント

  1. しょうこ より:

    こんにちは👋😃50代主婦です。
    奥薗さんの映画日記、大好きです。
    見たい映画が増えますよ~
    料理の味わいもいいけど、
    映画も人生の味わいを体験させてくれますね。
    いつも、ありがとう💐

    1. 奥薗壽子 より:

      うれしいコメント、ありがとうございます。
      今年は、いろいろ映画の話も書きたいなと思っているところです。

  2. ママデューク より:

    ネタばれ注意‼️
    この作品レンタルDVDを借りて観てみました📀
    脚本の岡田惠和さんは、NHKの朝ドラ「ひよっこ」がとても面白かったので作品をチェックしている脚本家さんでした🎞️この作品も悪者が誰一人出てこないほのぼのとした作風が心地良かったです🎞️
    あとこの作品で音楽を担当していたT字路sにハマってしまいました♪うららと雪がカバーしたエンディングの「これさえあれば」が作品にピッタリの曲でとても良かったので、オリジナルのT字路sの曲をyoutubeで聴いてみたらボーカルの伊東妙子さんのパンチの効いたガラ声の歌声が無茶苦茶ボク好みで、「これさえあれば」以外のyoutube動画も観るようになりました♪(伊東妙子さんは芦田愛菜さんの母親役で作品にも出演しています)
    それでは良い映画を沢山観て良い人になって下さいね😉サヨナラ・サヨナラ・サヨナラ👋足立区一のお調子者f@

    1. 奥薗壽子 より:

      へえ~~、そうなんですね。
      私もYoutubeで聞いてみますね~。

  3. ママデューク より:

    ネタばれ注意‼️
    以下は観た感想です🎞️
    それでは良い映画を沢山観て良い人になって下さいね😉サヨナラ・サヨナラ・サヨナラ👋足立区一のお調子者f@

    「メタモルフォーゼの縁側」(監督 狩山俊輔 脚本 岡田惠和 118分)
    話の内容は、高齢のおばあちゃんと若い女子高生が、ボーイズ・ラブの漫画で意気投合し仲良くなる話
    画数の多い漢字ばかり書く小さな男の子の演出がいいアクセントになっていた(特にうららが漫画を描く追い込みの時の心情を表した漢字を書くのが洒落ていた)
    建物の階段を降りる階段のロケーションが良かった(始めの方で出てきて、最後の方でも出てくる。降りた所が日の当たる道で建物内の階段の狭さ薄暗さとのコントラストが良かった)
    縁側に座った背中のショットで、ボーイズ・ラブの漫画について楽しく話す雪とうららがいい雰囲気だった(最後雪がノルウェーに行ってしまった後うららが縁側で雪に電話をかけて話している背中を撮る演出も良かった)
    うららと雪の関係や心情が、漫画の内容とシンクロする演出が上手かった(漫画では朝日だが、雪とうららは縁側から見える土砂降りの雨を見て、うららが「完璧な一日だった」と漫画のセリフを言う演出が特に上手いとボクは感じた)
    出てくる登場人物に誰一人悪い奴がいないというのが、この作品のほのぼの感にマッチしていてボク的に良かった
    最後の雪とうららの歌う歌「これさえあれば」もボク的に良かった
    全般的に
    ボーイズ・ラブの漫画を読んで、自分でも漫画を描いてみたいうららを後押しする雪さんが良かった(特に光石研の町の小さな印刷工場でうららの描いた漫画を製本する演出がボク的に良かった)
    世代を超えてボーイズ・ラブの漫画で盛りあがるというのも楽しげだった 
    悪い奴が誰一人出てこないほのぼのとした作風が心地良かった作品

    1. 奥薗壽子 より:

      みて下さって、ありがとうございます。
      最後の歌、めちゃよかったですよね。
      悪い人が出てこない、うん、それポイント高い!!

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