家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
エッセイ教室
過去と歴史はどう違うかを
2~3分の間に書いてみましょう
って言う時間があったんだけど
これ、またしても、私の書けないやつ。
これを、いきなり言葉で書くって
どうやったら書けるのか
誰か教えてほしいわ。
なので、いつもの通り
我が道を行くしかなく
過去と歴史を、感覚の中で感じてみました。
過去って、時間の流れの中にあって
未来、今、過去って言う風に目まぐるしく動いていて
シュッと、私の中を貫いている感じ。
一方、歴史って
大きな海のようなイメージで
その中に私が浮かんでいるような感じ。
となると
いちばん外側に歴史があって
その中に私があって、私を時間が貫いて過去ができる
という事になる。
ところが、ここで疑問
これだとどんどん過去がたまっていって
その増え続ける過去はどうなるのか
たまっていった過去って
大きな塊になって
それは言ってみれば私の歴史?
あれ?歴史って外側にあったんじゃなかったっけ?
自分の内側にある私の歴史と
外側にある大きな歴史
この二つがつながって
歴史と過去は、内と外をがひっくりかえり
大きな時間の流れの中に私がいる
これって、絶対矛盾的自己同一やん
西田幾多郎先生やん。
そういえば
懐かしいって感覚ってすごく大事だと思っていて
料理を考える時も、
懐かしいって言う気持ちが、どこかに入るようにって思っていたりするんですね。
この感覚って
自分という存在が
つねに過去とか、歴史とつながっているからで
特に食べるという営みって
過去や歴史と切り離すことはできないからなんだな
味の不思議
美味しさの不思議が
ちょっと分かったような気がしました。
なるほど
文章を書く時
新しい知識を入れて、何かを書くのではなく
常に自分の中にある何かを探すこと
という事を、常々教室では教わるのだけれど
その意味も、同じことだな。
少しわかった。
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