家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
ここ数か月
「カラマーゾフの兄弟」(ドストエフスキー著)を読んでいます。
上・中・下(ぞれぞれ700ページ弱)の長編で
今、ようやく上巻の終わりに来ました。
実は、読むと書くの教室で
カラマーゾフの兄弟の講座があり
興味はあったものの
受講するかどうか、ずいぶん悩みした。
これを読む時間があるのだろうか
そこが問題だったのです。
でも読む時間があるかないかではなく
読みたいかどうかだと思い直し
思い切って、受講することにしました。
毎月1回、150ページくらいのペースで進んでいます。
半ば強制的に
それくらいは読むのだと決めると
けっこう読めるもので
読んでみて驚いたのが
想像以上におもしろく、興味深く
どんどん読みたくなってくる小説なのです。
さすが、不朽の名作というのは、そういう事なのですね。
フョードルというのがお父さんで
息子が3人。だんご3兄弟です。
長男のフョードルと
次男イワン、三男アリョーシャは
母親が違うんです。
実は、使用人のスメルジャコフ、
この人もどうやらフョードルの息子のようで
実はだんご4兄弟。(花見団子ではなく、みたらし団子だった!)
お父さんは女好きで、めちゃくちゃな性格で
長男は、根っこのところはまじめで誠実なんだけれど、父親の性質も確実に受け継いでいて
それがすごく嫌で、自分自身を愛せなくて、たぶん自分に自信がない
次男は、めちゃめちゃ頭が良くて冷静で、どこか俺はアンタラと違うって言う雰囲気を醸している。
三男は、聖職者で、すごくピュア。
父親、長男、三男の3人の男が、
2人の女性を巡って、取り合ったり、譲り合ったりして
めちゃ複雑な愛憎劇が展開しています。
しかも、その2人の女性も、かなりめちゃくちゃな性格で
本当の気持ちって言うのが、誰もわかっていない。
なんかねえ。
人を愛するとか、人を憎むとか
それは本心なのか、それともうそなのか
本当のことを言っているつもりでも
保身のために、無意識でうそを付いていることもあったりして
自分でも、何が本当かわからなくなっているの。
って言うか、自分が一番わかっていないかも。
心の深い部分で感じている事って
わざと見ないようにして
見たくないために、自分にうそをついてごまかしている
(そういう事、自分にもある気がしてどきりとします)
人の事だとすごくよく見えて
そこ、もっと素直になればいいのにって
思ったりするのに
自分の事だと、そうはいかない。
人の心って、なんて複雑なんだろうって思います。
愛するって言うのは
一体どういうことなのか
恋と愛は違うのか
愛と尊敬はどう違うのか
いろんなことを考えて、頭がパンパンです。
パンパンすぎて、うまくかけないんだけれど
想像以上に、めちゃ面白くて、ハマっています。
コメント
「カラマーゾフの兄弟」(著ドフトエフスキー)は父が買ってくれて家にあった「世界名作全集」みたいなのにあって、昔読みました。
ボクの家も男三兄弟で、長男は父親の影響を受けててなんかだらしない、次男はクールで頭が良い、三男のボクは自分で言うのもなんですがピュアで、カラマーゾフの3兄弟に似ているなと自分を投影しながら読んだのを覚えています。
「カラマーゾフの兄弟」の愛憎劇は凄いものがあり、考えさせられますが、読むにはかなりの気合が要るとボクは感じます。
講座でどんな解説がされるか?楽しみですね。
それでは失礼致します🙇♂️足立区一のお調子者f@
おお~っ、だんご3兄弟!!
だんご3兄弟の性格って、やっぱりこうなるんですかね。
カラマーゾフの兄弟は、時にめちゃくちゃドタバタ喜劇みたいな感じになって
吉本みたいなやなあって思ったりして、けっこう楽しんでいます。
でも、一つ一つのセリフの中に、深く考えることがたくさんあって
なかなかの読みごたえです。