家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
今日は東京国立博物館
「法然と極楽浄土」を見に行ってきました。
正直に白状すると
ものすごく見たくて行ったというよりは
なんか、ちょっと懐かしい気持ちです。
法然と言えば浄土宗ですが
浄土宗の本山って、京都にたくさんあって
かつて京都検定の勉強をしていた時に
足しげく通ったんです。
京都のお寺って、季節ごとに
仏像や絵画や書などを特別公開していて
一時期、そういう情報にいつもアンテナを立てていて
ほとんど憑りつかれたように、見に行っていたんです。
けれど
目的が京都検定に合格することだったから
見て鑑賞するというよりは、知識としてインプットするために見る
みたいな感じで
ありがたがるとか、感動するとか、味わうとか
そういうものとは程遠い感じだったようにも思います。
だから途中で、ものすごくむなしくなってきて
2級までは頑張ったんだけれど
1級は挫折したのでした。
さてさて
今回の法然と極楽浄土
まずは入ってすぐの所にある
法然の座像
正面に立って
お顔を見ると
ぐっとこちらを見つめ返して
しばし目と目があって、心の深いところに入ってこられた感じがして
ぞくッとするというか、じんわり優しい気持ちに包まれるというか
本当に、まるで生きておられるような感じがしました。
あの座像はすごかったです。
奥に入っていくと
かなりたくさんの展示があり、見応え十分です。
ああ、見たことあるとか、
ああ、これ憶えたとか
そういう懐かしさは多々ありました。
中でも
知恩院の
阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎)
これ、試験の時に憶えた憶えたって思って
懐かしい友達にあったような気持ちでした。
これね、阿弥陀様が
亡くなった人の所に降りてくるところを描いた図なんだけれど
右斜め上からシュ―って、スキーで滑るみたいに
やってくる感じがすごくよく出ていて
そのスピード感から、早来迎って言われているんだけれど
シューって、滑るみたいにやってくるって
なんか、おかしくないですか
なんか、漫画みたいで、
個人的にはめちゃ好き。
すぐに、極楽に連れて行ってもらえそうな気がするわ。
もう一つ好きな来迎図を
山越阿弥陀図
展示されていたのは金戒光明寺のものですが
絵葉書は永観堂と書いてある
違うものなのかな。
私は、どっちで見たんだろう?
両方見に行っているのかな、ちょっとその辺、不明。
これもね、
亡くなった人の所に阿弥陀様が急いで駆けつけて下さった所で
これは、さっきのスキーみたいなので滑ってこられるんじゃなくて
下から、ヌッて出てこられているですよ。
これも、なんか漫画っぽくないですか?
ドラえもんみたいな感じで
いつもでどこでも、ヌッて出てくるから
ある意味、滑ってやってくるより早いんですよね。
不謹慎なんだけれど、なんか笑えて、好き。
シューッて来てくださるんがいいのか
ヌッて、現れて下さるのがいいのか
これ、好みがわかれるところだな。
私は、ヌッていうのも捨てがたい気がする。
さてさて、会場には
それ以外に
いろんな来迎図もあり
曼荼羅とか
仏像とかも、
素晴らしいものがたくさんありました。
見終わったら
なんか、ありがたい気持ちになりましたね。
憶えるために見るのではなく
本当に、楽しみながら見れるようになった自分がうれしい。
久しぶりに、こういうのもいいものです。
コメント
法然の浄土宗は、鎌倉時代の仏教の一つとして日本史で学びました。
武士の時代の仏教なので、平安時代の貴族の時代のきらびやかさはあまりなく、宗教的建物や絵画もどこか質実剛健な感じをボクは感じます。
朝からありがたい記事ありがとうございます🙏なんか良い事ありそうな気かします🙏
それでは失礼致します🙇♂️足立区一のお調子者f@
学生の頃の歴史のお勉強は、なんかちっとも楽しくなかったのですが
大人になって、試験とか、教養とかとは関係なく見て見ると
おっしゃる通り、なんかありがたい気持ちになるんです。ホントそれ。