家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
先人たちの底力 知恵泉「柳宗悦」を見ていて
戦争中、日本語を標準語に統一して、士気を高めようとした時代があった
というのを知りました。
その時、私の頭をよぎったのは
料理研究家になるために
九州から東京に出てくると決めた時の事
私が一番に心配したのが、私の話す関西弁でした
(料理のことを心配しろよ、と今のわたしは思う)
1990年代の終わり
ネットはまだまだ普及しておらず
テレビから流れる言葉は、標準語が基本で
関西弁を聞くのはローカルの番組くらいと言った時代
当時、料理の世界は、おしゃれやステキの全盛期ですから
関西弁を話している時点で
おしゃれな料理は作れませんって、言っているようなもの
料理の世界で仕事をするなら
標準語は必須!!みたいに思ったのでした。
それで、私がやったことは
話し方教室に通う事
元NHKアナウンサーという方がやっておられる話し方教室で
標準語での話し方と、朗読を学び始めたのでした。
芝居をやっていたこともあって
セリフだと思えば
標準語で話すことも読むことも、
まあまあ短期間でマスターして
ある程度は普通にできるようになりました。
やがて
あなた、なかなか耳がいいねと
先生にも褒められるまでになったのでした。
ところが、ある日先生が私に言ったのです。
あなたは、標準語を話さない方がいいと思う
その先生が言うには
私の話す関西弁は、聞いていてとても気持ちがいいし
関西弁を話している時の方が、標準語を話している時よりも
はるかに魅力的だから
あなたは、関西弁で仕事をした方が、絶対に良いと。
確かに、
標準語は私にとって外国語みたいなもので
話すときは、頭をかなり使っているし
体も心もどこか緊張して話している
だから、先生からそういわれた時は
ああ、そうかって妙に納得して
また、同時にほっとする感じさえしました。
その時私は、
関西弁で東京に行くと決めたのでした
そうして東京に来て
関西弁で話すのだという気持ちは全く変わっていなかったんだけれど
最初の頃は、上手く話ができなかったんですよ。
言葉が違うのは対応できたんだけれど
言葉を発する、リズムというかテンポというか、間合いというか
そういうのが全く違っていて
上手く会話のリズムに入れなかった。
いつもの癖でボケても、突っ込んでもらえないと
言葉が宙に浮いて、どうしていいのか分かんなくなるし
ここは笑いを取りにいかねばと思って
ちょっと的外れなことを言うと
しーんって、なったり
最初の頃は、本当にどうしようかと思いました
それで、しばしば、
ママ友たちの会話の中でも、寡黙になったりしがちで
そうしたら
恥ずかしがらなくてもいいのよ、
私たち、関西弁でも、全然平気だから
って言われたりして
その言葉にひどく傷ついたり。
たかが言語ですが
そこに、人間のアイデンテイテイーみたいなものは
確実にあって
目に見えない上下関係があったりして
人格を否定されているかのような気持ちになることもある。
相手にそのつもりはなくてもです。
まあ、そんな時代も今は昔
いまでは、
すっかり関西弁も市民権を得て
(私の方が、まったく気にせずに話しているだけ?)
関西弁も、東京弁(標準語の事です)も
全く違和感なしに、会話ができています。
ただ、アホという言葉だけは
いまだに使うと怒られるのが、ちょっと悲しい。
関西人にとって
アホちゃう?
アホみたい
というような言い方は
深い愛情表現なのですが
ちょっとでも使うとお叱りを受けるので
今は全く使えません。
とても大事な関西弁が一つ消えたことは、正直悲しいです。
自分の生まれ育った言葉は
文化であり、歴史だと思います。
それはずーっと変わりません。
それを一人一人、当たり前に大事にできて
自分と違う言葉も、当たり前のように、分かり合えて
そういうのがいいなあと思います。
ぼくは関西弁…たぶん・・。
コメント
おはようございます。
先生も方言で色々考えられた時があったとは、驚きました。今YouTubeで拝見する先生、とても楽しそうに生き生きと関西弁を話されているので、そうやって悩まれた時期があったんだなぁと感慨深いです。
私はここ数日また少し鬱々しがちです。季節、年齢(今年で40歳)、元々考えやすい気質、女性ホルモンの影響なのかなと思っています。休み休み、ぼちぼちやっていきます。
コメント、ありがとうございます。
女性の40台、50代は、やっぱりホルモンバランスが崩れやすいと思います。
私もそうでした。
でもね、そういう時期を過ぎると、ある日、ふわーッと、雲が晴れるみたいになる時があります。
本当です。
いろんな自分を、少しずつ受け入れる練習をしていると思って、お過ごしください。
なかなか何事も、すぐに上達はしませんので
ゆっくり、ゆっくり、自分と仲良くなってくださいね。
コメント、感謝感謝です。またコメントください。
私は奥薗先生の関西弁好きですよ〜
なんというか、とてもあたたかい感じがします。
食材に対する愛も感じる(^^)
言葉って大事ですよね。
私は名古屋の出身なのですが、うちの親などの世代は尊敬語の意味で
「〜なさる」という言葉をよく使います。
ある日息子が国語の敬語のテストの答案に
「寝なさる」「食べなさる」
と書いて✖️をもらって来て、可笑しくて大笑いしてしまったことがあります。
「これ間違いなの?!だってお母さんたちそう言うよね!!」と言われて、
はい、言います、ごめんよ〜😅
コメント、ありがとうございます。
「寝なさる」 「食べなさる」
良い言葉ですねえ。なんかふわっとしていて、優しい響き。
そういう言葉、大切にしたいですね。
久しぶりにコメントさせてもらいます。
方言を流暢に話されるのを聞くと、地元では
なくても美しいと感じたり、もうこれは
芸術の域でしょう、と思ったりします。
心のリズムと言葉のリズムが一致している
からなのか、と思ったりしています。
奥薗先生のアホ アホ言ってたの
楽しそうで好きでしたけど、万人受け
するために よさがそがれてしまうのは、
残念な気持ちがします。
コメント、ありがとうございます。
私も、方言はコトバの芸術だと思っていますが
世の中的には、標準語に統一されて
それも、狭い標準語の中に押し込められている感じがします。
その言葉が、どういうところから出てきていて、何を伝えているのか
言葉の周りにあるものが、どんどんない事にされている感じがしますね。
私は関東の人間ですけど先生の話す関西弁大好きですよ 聞いてると和むし暖かい気持ちになります 関西弁は情が深い感じがするのです
うれしいコメントありがとうございます。
とても励みになります。とてもうれしいです。
感謝感謝です。
私は関西人なので奥薗先生がお話されてる言葉は生活の一部です😊近畿二府四県それぞれの関西弁はイントネーションも違いますよね。。私は和歌山出身で大阪在住は40年になるのですがコテコテの大阪弁にはなっていません。。基本は和歌山弁なんです。。これからも変わらないです😊奥薗先生は蚊に噛まれないんですよね😆私はメッチャ蚊に噛まれます(* ̄∇ ̄*)大阪生まれ大阪育ちの私の相方から「蚊には歯が無いんやから噛まへん(* ̄∇ ̄*)歯のある蚊ってどんな蚊や。。見てみたいわっ」って毎回毎回ツッコまれるんです。。私の和歌山の友達も「蚊に噛まれるってゆーでー」
確かに、関西弁、ゆーても微妙に違いますねえ。
大阪、京都、滋賀、和歌山、関西人なら聞き分けられると思います。
でも、奈良の言葉は、私、もしかしたら聞き分けられないかも。奈良の関西弁だけは、区別できないかも。
蚊に嚙まれる、いいます。蚊に食われるとも言います。
けど、確かに蚊に歯はない!!!うまいこと言うなあ。
すみません。。途中で送信押してしまいました😫「つづき→」って言うてました。。「蚊に刺される」は言うた事ありません。。
長文失礼します
50代の女性です
いつもYouTube日めくりレシピ、楽しく拝見しています
今日は先生にお礼が言いたくてメールします
私は数年前から原因不明のめまい、体調不良に悩まされ続けてきました
仕事も続けられなくなり家にいるようになって、夕飯に何を作ろうかとYouTubeを検索していて、2年ほど前、先生の日めくりレシピに出会いました
前にテレビでよく見た人だなぁ、確か、ずぼらとか言ってたような?と思い出しました
若いときの私は、手の込んだものでも喜んで作っていました
パンも焼いたし、ケーキも手作りしたし、普段の料理も特に苦にしたことはありませんでした
気力も体力もあって料理が好きで、ずぼらである必要はなかったんですよね
でも歳を重ねて体調を崩し、気力も体力もすっかりなくなってしまった私には、日々の料理が大変になりました
ネギを刻むことも辛くなり、割高だと思いながら、刻みネギを買うようになりました
何でも売ってる便利な世の中にはなったけど、出来合いのものや冷凍食品を買ってきても、続くとやっぱりしんどい
家族もいるし、これからどんなふうにしていけばいいかと困っていました
先生のレシピで最初に作ったのは、塩蒸しかぼちゃだったと思います
今もよく作ります
塩蒸しかぼちゃを、レシピの通り作ってみたら、とても美味しく出来上がって嬉しかったです
それから先生のレシピを色々と作りました
サバのお好み焼き、鶏むね肉のピカタ、豚肉とこんにゃくのみそ煮、えのきつくね、ちくわの磯辺焼き、たまご巾着、切り干し大根‥‥どれも作りやすくて美味しいレシピばかりです
工程が少なくて、準備する調味料も家にあるものばかりで、体調のすぐれない私でも少し頑張ればおかずが1つできました
ほんとに作りやすいなぁ、今の私でも、こうやっておかずが作れたなとうれしかったです
それから先生のブログも拝見するようになり、先生は料理が苦手だったお母さんでも作ってくれるかなという気持ちでレシピを考えていることを知りました
だからこんなに作る人に優しいレシピなんだなぁと納得しました
完全ではありませんが、何とか私も元気になってきました
ネギを刻む元気がわいてきました
家族、友人、治療に当たってくれた先生方にはもちろん感謝しています
そして、奥薗先生のことが浮かびました
お会いしたことはないけれど、YouTubeを通して私を支えてくれました
レシピだけでなく、先生の優しさ、明るさにたくさん元気をもらいました
だから先生に感謝の気持ちを伝えたいなと思ってメールしました
ありがとうございます
先生もお体に気をつけてお過ごし下さい
これからも楽しみにしています
うれしいコメントありがとうございます。
暮らし方は変わりますね。私も、その事をすごーく思います。
私はもともと料理がすごく好きなので、手をかけることも、全然平気で
むしろ手をかけてないと、気が済まない時期がありました。
でも、そうじゃないってわかったのは、子育て中で、手をかけて料理が出来なくなったのでした。
生活を変えなければならない時期が、人それぞれあって、その時期になって、はじめて気づくことがあると思います。
私もそうでした。
料理にも、暮らし方にも、正解などなく、自分が気持ちよく、自分が幸せになる方法を見つけていく
それが、料理との付き合い方、もっと言えば、人生との向き合い方なのかなと、最近思っています。
私の方が、人生の先輩でもあると思うので、少し先を歩いて、こんなやり方もあるよって紹介していきますので
その時、その時で、ああ、こんなやり方もあるのか、って思ってもらえたらうれしいです。
これからもよろしくです。
うれしいコメント、感謝感謝です。
早速の返信ありがとうございます
そうですね
心地よく過ごしていけるように、変わっていこうと思います
これからも楽しみにしています
こちらこそ、ありがとうございます。
これからもよろしくです。
ボクは子供の頃は明石家さんまさん、学生時代はダウンタウンと東京と神奈川の武蔵小杉にしかいなかったのですが、オモロい関西弁にはずっと憧れがあります。
昔は田舎者の方言や関西人をバカにしていた風潮は確かにありましたね。しかしある時期から方言が見直されて市民権を得るようになったなと感じています。博多花丸大吉、U字工事、カミナリなどお笑い芸人さん達の貢献が大きいとボクは感じます。多様性の時代。良い時代になってきたと感じます。
それでもアホは使えないのですね。奥薗姐さんのアホみたいに簡単なレシピという言い回し、ボクはコミカルで好きです。今日のもずく酢の酸辣湯も本当にアホみたいに簡単なレシピで笑ってしまいました。近々作ってみます。
色々な方言や文化がある方が世の中は豊かで楽しいとボクは感じるので、もっともっとたけもっと色んな方言や文化が出やすい社会になって欲しいなぁとボクは感じました。それでは失礼致します🙇♂️足立区一のお調子者f@
ps なんと近所のベルクスで白瓜が安く売られていたので、早速買って白瓜の漬物作りました。きゅうりのような青臭い風味が無いアッサリした味で、きゅうりよりもコリコリした歯応えが塩で漬けても残っていて、とても美味しかったです😋ゴマとごま油のごまの風味ともとても合っていました😋白瓜の漬物を作って食べて、かなり気分がアゲアゲになりました😆感謝🙇♂️
お笑いが好きな人は、関西弁と相性がいいかもですね~~。
今は関西弁も全国で通じるようになり、よかったです。
白瓜売っていてうれしいな。ベルクス、素晴らしい!!!
白瓜の美味しさをわかってもらえて、めちゃめちゃうれしいです。感謝感謝。