でいりいおくじょのBLOG

2019.04.23

読書日記「長屋王残照記」「女帝の手記」

人間の分類の仕方にはいろいろあって

甘党か辛党とか

酒好きか下戸かとか

暑がりか、寒がりかとか

考えだしたら、いくらでもあげられますが

 

そういう感じで

歴史好きか、歴史に興味がないか

という分類をしたら

私は断然歴史好き。

 

しかも、私は京都も好きだから

平安時代でも、室町時代でも

深―く入り込んで、妄想の世界の中で一日遊んでいられるくらい好き

 

それでも、今までは単に歴史が好きというだけだったのが

一度きちんと、京都のことを勉強したくて

京都検定を一つの目標にして、まじめに勉強を始めたら

いきなり壁にぶつかってしまって

 

教科書的な本を読んでみても

分からないことは増える一方。

 

これは桓武天皇の平安遷都から勉強したのでは理解できないんだということに気づき

 

歴史という長い糸をどんどん手繰り寄せていくと、

芋ずる式にどんどん深みにはまり、

平安京を理解するためには

天智天皇と天武天皇の所から、きちんと理解する必要があるという結論に達しました。

 

それで、ちょっと前に天智と天武という漫画を読んだのですが

そのマンガだけでは、まだわからないことがあって

更に、いろいろ本を読んで調べていくうちに

今回の本に出合ったという訳

 

「長屋王残照記」①~③ 里中満智子

「女帝の手記」①~⑤ 里中満智子

 

またしても漫画ですが

こういう歴史は、漫画で読む方がわかりやすいんです。

 

天智と天武につづいて、この8冊を読むと

ようやく、桓武天皇のところまでつながります。

 

いやはや、壮大な物語ですね。

平安京の前に、こんなにすごい物語があったとは。

 

学校の勉強では

この辺のところ、さらっとしか勉強しないし

長屋王にしても、名前くらいしか記憶になかったのですが

この一連の漫画を読んでみると

日本の歴史のターニングポイントは

長屋王事件にあったといってもいいのではないかとさえ思いました。

 

もしも長屋王が生きていたら

日本の国を動かす力関係が大きく変わっていたと思う。

 

結局、長屋王がいなくなって

その後、孝謙天皇がかなり頑張られたのだけれど

後継者がいなかったことで

結局天智天皇の系譜に戻ってしまうのは、もう抗えない大きな力だったのかもしえません。

 

そうして天智系の桓武天皇が即位したことで

京の都では藤原氏が大きな権力を持つことになるのですねえ

うーん‥。

 

先日、大原野神社というところに行ってきたんです。

ここは、京都の西の端で、長岡京からほど近いところにあり

長岡京遷都の時に桓武天皇皇后の藤原乙牟漏が大和の春日大社の分霊を勧請したのが始まりと言われている神社

平安遷都後、文徳天皇と藤原冬嗣によって神社が建てられたところなんです。

 

大原野神社

 

 

この神社で古を思うと

大和→長岡→京

藤原氏が大きな権力を手に入れるようになった歴史の流れが

何とも言えない静けさで、心の中に迫ってきました。

 

因みに、こちらの千眼桜は有名なんですが

咲く時期がとっても短く、なかなか、満開の時期に出会えないという

超レアな桜です。

 

私が行ったときも、時すでに遅しでした。

 

大原野神社千眼桜

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