家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
今まで、GWに京都に行かなかったのは
人が多いし、値段は高いし、デイスカウントショップで買った新幹線チケットは使えないからでして
でも、今年は、敢えてGWに京都へ行ったのは
その時にしかやっていない、様々なイベントがあったり
この時だけ公開しているものがあって、
それを見ないというのも、人生損している気がして
っていういか、どうしても見たかったっていうのが本心かな。
大念仏狂言も、今回の京都の目的の一つ。
GWに行われるのは、えんま堂大念仏狂言と壬生大念仏狂言
念仏狂言が好きなんです。
5月の大念仏狂言の、見どころは、なんといっても炮烙割です。
炮烙割りという演目の中で、実際に豪快に割っていくの。
その炮烙というのは、節分の時に奉納したもので
割ってもらうことで祈願成就ということになるそうなのです。
私も、願い事と名前を書いて奉納したので、
これはもう、絶対に見に行かねばと思ったのでした。
炮烙割のストーリーを説明すると
ある市場に、一番に店を出したものは税金免除になるというので
夜が明ける前から太鼓売りがやってきて、一番のりでするんだけれど
朝早かったもんだから、そこで居眠りしちゃうの。
そしたら、2番目に来た炮烙売りが、ちゃっかり順番ぬかしをして、太鼓売りの前に並んじゃうんですよ。
目を覚ました太鼓売りが怒って、大げんかになる。
それを止めに入った役人が、二人に芸をやらして、上手な方を一番にすると言い出すんです。
で、まさかの炮烙売りの方が勝って、
お店にたくさんの炮烙を並べるんです。
(これ、実際に節分の時に炮烙を売っていた写真なんですが、
お芝居の中の炮烙売りも、そっくりこんな感じで並べるの)
そこに、怒った太鼓売りがやってきて
積み上げた炮烙を倒して全部割るんです。
狂言の中では、実際の節分の時よりも、もっとたくさんの炮烙が積み上げられて
それがバサッバサッと倒して壊されるのは、圧巻でした。
壬生寺の方は写真不可だったので写真がないのですが
これは、えんま堂念仏狂言の方の炮烙割のシーンです。
(これ最後の方で、ホントはもっとズラーッと炮烙が並んでいます)
因みに、えんま堂の方は、割れた炮烙のかけらをもらうことができて
炮烙のかけらを家に置いておくと、ゴキブリが出ないとか、家事にならないとか、言われています。
(この、漠然とした感じも、なんか好き)
壬生狂言の方は、写真が何もないので
炮烙せんべいというのを買いました。
これをバリバリやると、炮烙割のシーンが思い浮かびます。
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