家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
今日の天声人語で
面白い水族館の話が出ていました。
泳いでいる魚を見て
「おいしそ~」と言ってもいいと呼び掛けている水族館なんです。
メバルの水槽に「今が旬」「煮ても焼いても刺し身でも」
と書かれていたり
ピラニアの水槽には
「食べると淡白な味わい」
と書かれていたりするそう。
実は、私、水族館が大好きで
イワシの群れをを見て、
「わあ~おいしそ~」って普通に思ってきたので
この記事を読んだ時は、逆にちょっとびっくりしたんです。
そうか、普通は
水族館の魚と、普段食べている魚は別物と考えているのか・・・と。
そのことで、ふと思い出したのは
ずーっと前に、子供料理教室をやっていた時のことで
子供たちと、米のバケツ栽培をやって
収穫した玄米を、瓶に入れて精米し、炊いて食べるという企画をやったんです。
それは、子供たちが、稲という植物と、ごはんというたべものが
実は同じもので、つながっているのだということを認識してほしいと思ったのでした。
実際、玄米を精米している時
それが、普段自分たちが食べているご飯と同じものなのだと
ほとんどの子供がわかっていませんでした。
20年くらい前の話なので
ネット情報もないし、中途半端に都会の子は、田んぼとかも見ていないから
仕方ないんですが
そういう意味で
水族館で泳いでいる魚と、普段食べている魚が同じものだということを
子供の時に知っておくのは、大事だと思う。
命を頂くということは
自動販売機でジュースを買うのとは違うのだということを
きちんと知る機会は、大切だと思うから。
水族館の魚を見ておいしそうって思う事って
残酷でも何でもないと思う。
そうやって、命をもらって生きている
そのことに感謝して、食べる事が大事だと思うのです。
お腹すいたわぁ・・・。
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