家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
昨日、平安神宮で薪能を見て
自分の中ではメチャメチャ感動し、ものすごくいろんなことを思ったんだけれど
初めて経験で頭の中を整理することができなかったので
今日、再び落ち着いて書てみたいと思います。
平安神宮のイベントというと
桜の時の紅しだれコンサート
幻想呈なライトアップの中で雅楽の演奏を聞いたのが
とっても良かったんです。
野外でこういうのが行われるのは
何とも開放的でいいですねえ。
そういう意味では
能楽堂で見るのもいいとは思うんだけれど
外での公演の方が、初心者には、入りやすいかも。
5時開場、6時開演なので、
4時半ごろ行けば、いい場所をゲットできるかなあと思ったのですが
その時点で、応天門の前にかなりの人が並んでおられました。
それでも、例年に比べて随分人が少ないらしいのですが
それは、人気がないからではなく
雨が降った時(野外公演なので)、お隣のロームシアターというところでの公演に切り替わるため
その会場に入れる分しか、チケットを売らないんだって
流石、気配りの世界です、お能です。
6時開演まで時間はありますが
その間、買ったパンフレットを読んで、あらすじの予習。
ストーリー自体は簡単なんだけれど
やっぱり予習しとかないとね。
と、その時
私の前に座っていおられた4人組の女性。
椅子の下にレジャーシートを引いて、
みんな揃って靴を脱ぎ
おにぎりを食べたり、お菓子を食べたり
能って、なんかちょっと緊張するような感じだったんだけれど
ああ、こういうのでいいんだなあっと思うと
なんだか、気持ちが楽になってきました。
たしかに、室町時代、世阿弥の時代の能って
お客さんがお弁当とか食べながら見るような
大衆芸能だったそうなんですよね。
なんかその時代にタイムスリップしたみたい
更に、能が始まると
それぞれに、推しメンがおられるようで
地謡の方とか、鼓の方とか
ああ、あそこあそこ、みたいな感じで
ルンルンされているの。
能の世界にも、追っかけとかあるんだなあと思うと
なんか、楽しくなってきました。
いや、これは、EXILEとか、ジャニーズとか
ああいう舞台パフォーマンスと一緒ですね。
この4人組のおかげで
かなり世界観、変わりました。
もちろん、芸術として、素晴らしさがあってこそなんですが
背筋を伸ばして、びしっと緊張しながら拝見させていただくようなことではなく
もともとは楽しんだり、いい気分になるための芸能だったのだということを
改めて感じることができました。
特に今回は、年号が令和に変わったタイミングの
おめでたい演目になっていたこともあって
私のような初心者にも
本当に楽しめました。
今度は能楽堂に行ってみたいな。
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