2019.08.26

京都・祇園切通し進々堂の卵サンド

卵サンドが流行りなのか

卵サンドを食べている人をよく見かける、最近の京都。

 

だし巻きサンドというのが、一時、流行っていましたが

最近私がよく見かけるのは

もっと普通の卵サンド。

 

ゆで卵をつぶしてマヨネーズで和えたやつじゃなくて

オムレツが挟んであるタイプ。

（関西では、このタイプの卵サンドの方が一般的かも）

 

おいしい卵サンドを食べさせてくれるお店はいろいろあるんだけれど

今日は、祇園にある切り通し進々堂に行ってきました。

 

ここは、本当に昔からある喫茶店って感じのお店で

入口の佇まいがレトロです。

 

入口のところにあるレトロなショーケースには

色とりどりのゼリーとかババロアが売られていて

（ムースではなく、ババロア！）

これも実は美味しいの。

 

お店に入ると、

皮張りのソファーみたいな椅子があって

これもまた、昔の喫茶店を彷彿させる雰囲気があって、良いんです。

 

祇園という場所柄、ここは芸子さん、舞妓さん、御用達

お店の中には、芸子さんや舞妓さんの名前が書いてあるうちわがずらっと飾ってあります。

 

さて、卵サンドです。

 

ここの卵サンドは、とろりと軟らかいスクランブルエッグが挟んであるんですが

注文してから、作ってくれるので温かいのがでてくるの。

 

その卵の熱でパンもしっとり柔らかくなり

柔らかい卵と柔らかいパンが本当によく合う。

 

更に、ここの卵サンドにはきゅうりが挟んであるんだけれど

この柔らかい卵と、柔らかいパンの合間に

シャキシャキしたキュウリの食感

これが、本当に絶妙なんです。

 

更に言うと、パンにはバターとマヨネーズが塗ってあるんだけれど

このバターとマヨネーズの量も絶妙。

あくまで控えめで

おもてにですぎず、でもしっかりと卵の美味しさを引き立てているの。

 

地元に愛されているお店が持っている

温かさと、やさしさと、ほっこりする感じ

それが、この卵サンドに凝縮されている。

 

美味しさって、舌に感じる味がおいしいってことはもちろん大事なんだけれど

舌だけじゃなくて

味の周りにある何かが、さらに別の次元の美味しさの世界に連れて行ってくれってことがあるんです。

ここは、そういうお店だと思います。

 

卵サンドにほっこり、ほっこり。

なんか、気持ちが優しくなる卵サンドです。

 

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