家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
昔から、甘党で
甘いものには目がなかったのですが
最近、その甘いものが、そんなにたくさん食べられなくなりました。
それに気づいたのは、ちょっと前、
あまりに暑い日で
かき氷でもと思って入ったお店。
そこは、いろんな味のシロップを全部かけにしてくれるところで
それぞれに凝ったシロップを、何種類も同時に味わえるという
夢のようなかき氷だったんです。
最初は、めちゃ美味しかったの。
ああ、ここはこんな味だ、ここはこんな味。
これとこれを混ぜたら、ああ~こんな味になるのかあ~って。
ところが。三分の一くらい食べたところで
スプーンが止まった
甘さの飽和が来てしまったのです。
まだ、半分以上残っているのに
ああ、もう糖分、足りたわ~って感じになった。
うそでしょ~、私。
そんなはずはない、と自分にいう
口に入れると、氷はすぐに溶けてながれていくのに
甘さだけがどんどん、どこかにたまっていく。
溶けてなくなる氷が恨めしい。
それでも、どんどん口に運ぶ
すると、どんどん甘さがたまって、
しまいには頭が痛くなってくる
かき氷の一人前が食べられなくてどうする、私。
それにしても
かき氷って、溶け始めると、全部が甘くなって
甘くない部分がまったくなくなり
どこを食べても、逃げ場がなくなるんですね。
こんなにきつい食べ物だったとは。
はあ~・・・。
正直、パフェを一人前食べる自信は、もうずいぶん前からなかったけど
まさか、かき氷も一人前食べられなくなるとはね。
でもまあ、こういうの、体が私に、
ちょうどいい量を教えてくれているんですよね。
だって、身体は加齢とともに、どんどん変化していて
食べられる量も、どんどん変化している。
本当に好きなお菓子を、少しだけ、おいしく味わって食べなさいってことなんでしょうね。
最近、そんなに飲めなくなってきてねえ、と
さみしそうに言う、酒好きの人の気持ちが
少しだけわかってきた、今日この頃。
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