家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
沖縄のお土産に、油味噌をもらいました。
アツアツのごはんに乗っけたり、おにぎりの具にしたり
野菜ステイックにつけて食べるのも好き。
それにしても、油味噌って、沖縄の人たちの暮らしの知恵が詰まっていますよね。
以前、沖縄が大好きで、よく行っていた時期があるんですが
その時、沖縄の人の昔の生活道具みたいなのを展示してある博物館で
油壷(?)みたいなのを見たことがあるんです。
それまで、沖縄=豚肉みたいなイメージがあって
沖縄の人は、いっぱい豚肉を食べていると思っていたんだけれど
日本全体が貧しかった時代
沖縄だって、おなかいっぱい豚肉が食べられたわけではなくて
豚一頭殺して食べるなんて言うのは、一年に一回あるかないかくらいのごちそうで
最初に肉を食べて
肉を食べ終わったら、別にためておいた油を、日々の食事の時に上手に使って料理をする
そのために油だけを保存する容器が必要で
それが油壷。
油味噌も、もともとは
その豚の油を使って味噌をいためて砂糖などで味をつけたもので
肉がなくても、油だけで十分いいおかずになる。
もう、これ、知恵の塊ですね。
油でコクは出るし、油味噌にすることで、保存がきいて、これだけでご飯がいっぱい食べられて
しかも栄養があって、腹持ちがいい。
油味噌は、暮らしの知恵が詰まったごちそうだなあとつくづく思います。
もらった油味噌は
肉みそと書かれていて
豚バラを炒めた油で、味噌と砂糖を炒めて作ったもののようで
お肉が入っていて、更に食べ応えがあります。
こういうのが食卓にあると、ついついご飯をおかわりしちゃったり
なんかほっこりうれしくなっちゃいますね。
コメント