家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
今年は、年明けから頑張っていこうと決めていて
なるべく、やる気が出るようなものを
見たり読んだりしたいと思っています。
何か、よさげなものはないかと思って見つけたのがこれ。
「 Shall we ダンス? 」
1996年に、大ヒットした周防監督の映画です。
実は見ていないんです。
この映画がヒットした頃って、子育て真っ最中で
映画どころじゃなかったもんで。
でも、今はDVDで見られるのだから、なんともいい時代ですね。
ストーリーはというと
まじめ一筋のサラリーマン杉山正平が
通勤電車の車窓から見えるダンス教室の窓に佇む女性に惹かれ
誰にも内緒で、社交ダンスを習い始めるんです。
最初は、その佇んでいた女性と踊りたいという下心だったのが
だんだんダンスにのめり込んでいき
どんどんのめり込んでいくうちに、めきめき上達して
とうとう大会に出ることになるの。
一方、杉山の家では
判を押したように定時に帰ってきた夫の帰りが遅くなったことで
妻が浮気を疑い始め、探偵事務所に夫の素行調査を依頼。
こちらはこちらで大変なことに・・・。
(ネタバレになるので、あとは見て下さい)
この映画のキャッチコピーがいいんですよ。
もう一度、人生に恋してみよう。
杉山は、普通に結婚して、子供が生まれて、会社でも普通に出世して
マイホームも立てて
はた目には、めちゃめちゃ順風満帆な人生に見えるんだけれど
自分では満たされないものがあったようで
その、心の空洞を埋めたのが社交ダンスだったんです。
そのシチュエーションって、なんかわかる気がする。
わき目もふらず、がーっと目標に向かって進んでいる時は
無我夢中で、そのことで心が満たされているんだけれど
ある程度人生の目標が達成されてくると
ふと、自分の人生って何なんだろうって思う時があるの。
私自身、料理が好きだし、料理の仕事も楽しいし
仕事ができること自体、ものすごくラッキーで幸せなことだと思うんだけれど
じゃあ、この先、自分はどこに向かうのかを思うと
一瞬、自分の進む方向を見失いそうになる時がある。
そんな時、
料理とは関係ないもので
ワクワクしたり、ドキドキしたり、壁にぶつかったり、悔し涙を流したりすることで
もう一度、気持ちを新たにしたくなってくるんです。
私自身、ここ数年くらい前から
そんな気持ちが心の中にふつふつとわいてきて
(料理が嫌いになったわけでも、いやなわけでもないですよ、念のため)
何か、料理以外に夢中になれるものはないかと考えているうちに
私の場合、京都と本と映画に行き着きました。
一つに絞れないのは、どうなんだと思うけれど
でも、絞れないんだから仕方ない。
でも、料理以外に夢中になれるものがあることで
自分を客観的に見ることができるようになり
料理も、それ以外も、うんと楽しくなりました。
まさに、もう一度人生に恋をした気分です。
多分、新しいことに挑戦するたびに
何度でも何度でも、人生に恋をすることができるんだと思います。
だから、興味を持って、面白がってやってみること!!!
この映画は、そんなメッセージを投げかけてくれているんだと思います。
自分もまだまだ頑張れる――――!!!
って思わせてくれる、いい映画でした。
おすすめです。
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