でいりいおくじょのBLOG

2020.01.10

読書日記「神も仏もありませんぬ」

「100万回生きた猫」の作者の佐野洋子さん

実はエッセイもめちゃめちゃ面白くて

以前からちょこちょこ読んではいたのですが

今年は、まとめて読もうと決めていました。

 

まず手に取ったのは

「神もの仏もありませぬ」(佐野洋子著 筑摩書房)

 

佐野洋子さん63歳から65歳までの間に書かれたもの

 

あとがきによると

5年ほど群馬の山の中に暮らしていたそうで

そこは冬になると村の中に自分だけが住んでいるのだとか。

 

多分、某テレビ番組でやっている

ぽつんと一軒家みたいな、あんな感じなんだろうなあ。

 

その5年のうちの2年ほどの間に書かれたものだと思われます。

 

なんか面白んですよ、ひょうひょうとして

もう生きることとか、死ぬこととか

そういうの全部達観している感じ。

 

一番笑ったのは、

猫の顔が四角くなってきたという話。

 

なんで四角くなるのか

 

それは、加齢による肉のおとらえで、耳からほおにかけての肉が下に落ちたから。

 

ぎゃあああああああああ~~~~~~~~!!!!!

 

実は、私子供の頃に

うちの親戚のおばさんたちの顔って、なんでみんな四角いんやろうって

不思議に思ってたんです。

 

おじいちゃんを筆頭に

母方のおばさん全員、みーんな四角い。

 

その中で、母だけはうりざね顔で四角くなかったんだけれど

それが、だんだん四角くなってきたときの絶望感と言ったら。

 

ああ、私の中にも確実に、顔四角族の血が流れてるわ~~~

って確信した。

 

以来、

私、自分の顔が四角くなってくるのをめちゃめちゃ恐れていて

若いころから、小顔マッサージをして、四角くならないようにお祈りしたよ。

 

ところが、最近、鏡と見て愕然とした。

四角くなってきておる。

私の顔、昔より確実に四角くなってるやないの。

 

ああ~~~~~、ついに私の中の顔四角族の血が目覚めたわ~~~

 

絶望…。

 

ところが、このエッセイを読んで、血統は関係ないことが分かった。

加齢とともに、だれでも頬の肉が落ちて、顔が四角くなるんやね。

 

安心していいのか、やっぱり絶望するべきなのか。

 

それにしても、猫の顔も四角くなるなら

虎之助の顔も、加齢と共に四角くなる時があるのだろうか。

 

因みに、虎之助は、チワワとミニチュアダックスフントのミックスです。

顔細長族ですが

この顔細長族の犬の顔が四角くなった時

私は、自分の顔の未来に、救いようもないくらい絶望することになるんやろうね。

 

2020年1月9日読書日記

コメント

  1. 原口富久美 より:

    佐野洋子さんの絵本、私も好きです。
    紹介していただいた本も読んでみたくなりました。
    本日のレシピも中高年⁉️には嬉しい❣️ですね。
    お腹まわりにたっぷりついてる肉まわし(笑)はなかなかしぶとく、でも口福感も捨てがたい。ありがたいレシピです😋

    1. 奥薗壽子 より:

      佐野洋子さんのエッセイが、なんとも言えず面白くて
      是非是非、読んでみてください。

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