家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
キューバサンドを食べに行くお誘いを受けていたのですが
コロナの影響で延期に。
口の中はすっかりキューバになっていたので
キューバの映画を見ることにしました。
「13デイズ」
これは、キューバ危機をテーマにした映画で
以前見た「シェフ」みたいな陽気な映画とは全く違うシリアスな映画です。
でも、こういうまじめなのも、こういう時でないとなかなか見ないので見てみることにしました。
正直に白状してしまうと
これまで、キューバ危機が何なのか全然知りませんでした。
世界史、特に近現代史が本当に苦手だったので
でも、キューバサンドがきっかけで、近現代史の本を読んでみると
このキューバ危機というのは、これは歴史の大きな分かれ目だったことがわかり
何があったのか、もっと知りたくなったのです。
1962年10月
ソ連がキューバに核ミサイル基地を建設したことが発覚。
このミサイル、アメリカ全土が標的になっていて
もし発射されたら
約15分で、アメリカを壊滅状態にしてしまう威力がある。
アメリカとしては発射を阻止し、ミサイル基地を撤去をさせたい
けれど、そのために、もしも攻撃を仕掛けて、武力で撤去を要求すれば
ソ連もやり返してくることになるので
そうなると、第三次世界大戦へと広がっていくことは必至。
もしも、第三次世界大戦がはじまったなら
今度は、核戦争になってしまうので
それこそ、世界が終わってしまう。
これは何としても、避けなければならない。
それに立ち向かうのが
大統領 ジョン・F・ケネデイ
司法長官 ロバート・ケネデイ
大統領補佐官 ケネス・オドネル
ソ連とアメリカの、手に汗握るぎりぎりの駆け引き、裏取引
もうハラハラドキドキ、緊張の連続です。
ソ連とアメリカ、どちらかがちょっとでも仕掛けたら
もう、後戻りはできません。
その、手に汗握る、緊迫の13日間を描いたのが、この映画です。
ちょっとでも、手を出したら一気に戦争が始まってしまうような
ギリギリの状況の中で
軍人たちは、強硬に攻撃しようしようと主張する。
戦争をやりたくてやりたくて仕方ない人たちが、いるんです。
見ていて腹が立つくらい、ソ連を攻撃せよ、やっつけろと言ってくる。
なんで、こんな人たちがいるんだろう
ちょっとは考えろよ~~~って、思う。
そんな中
戦争になるようなことは、何が何でも阻止しないといけない
という考えを貫き通すジョン・F・ケネデイ―と
それを支えるロバート・ケネデイとケネス・オドネル
特に、ケネス・オドネルには
愛する奥さんと子供がたくさんいる。
その幸せな家庭を何としても壊したくない。
途中、もう戦争は避けられないかも…って時に
家に電話をかけるんだけれど
テレビをつけっぱなしにして、もし状況が悪くなったら、どんなことをしても逃げろというの
もし、ミサイルが発射したら、15分でアメリカは火の海になるんだけれど
そのことは知らせずに、逃げろとしかいえない。
どんなことをしても、ミサイルを発射させてはいけない。
やっぱり、最後の最後に戦争を阻止する力になるのは
仲間や家族を戦争に巻き込んではいけないという思いだなあって思った。
人間は弱いけれど
やっぱり、最後の最後に、仲間や家族のことを考えられることで
強くなれる。
ソ連のフルシチョフの奥さんも
口には出さなかったけれど
戦争にならないように、お願いしますって眼で訴えていた
その表情が、とっても印象的でした。
本当に、重いテーマで
手に汗握る緊張の連続でしたが
こんなことがあったという事を知れたことがよかったです。
知った方がいいし、見たほうがいい。
おすすめです。
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