でいりいおくじょのBLOG

2020.03.23

映画日記「インターステラー」

面白いから絶対見たほうがいいと勧められた映画

見てみました。

 

「インターステラー」

 

人口増加により、食料戦争が起こり

食糧問題が深刻化している地球が舞台です。

 

小麦、オクラなどが次々疫病で枯れ

とうもろこしだけがかろうじて育っているような状況。

砂漠化が進み。砂嵐が巻き起こり、

それが肺に入った人たちが死んでいっていて

このままいくと地球は滅亡するのは確実。

 

一方、地下組織となったNASAでは

人類救済のための計画が着々と進められていました。

銀河系とは違う宇宙に、人類が生存可能な星を見つけるというもの。

 

土星のワームホールにわずかなゆがみがあって

そこを通り抜けて、別次元の宇宙へ行き、

そこで、人類が生きられる星を探すという任務を任されるのが

元NASAのパイロットのクーパーです。

 

クーパーには二人の子供がいて

いつ帰ってこれるかわからない任務に行くことを娘のマーフィーは猛反対するのだけれど

それを振り切って宇宙に飛び立つクーパー。

 

まず、土星に行くまでに2年くらいかかって

そこから別次元の宇宙に入っていくんです。

 

上手く異次元には入れるんだけれど

そこからが、また二転三転、

なかなかうまくいきません。

 

果たして、異次元宇宙に人類が生存できる星はあるのか。

クーパーをはじめ、乗組員たちは地球に戻ってこれるのか。

 

因みに、異次元宇宙では、地球とは時間の長さが違っていて

そこでの1時間は、地球の7年。

あっという間に、地球時間にして24年くらいたっちゃうんです。

 

地球から送られてくるメッセージの中で

クーパーの子供が、大人になり、結婚し、子供ができ、その子供がなくなり

異次元世界で3時間ほどの間に、地球ではそれだけの時間が流れていて

その映像を見るクーパーの気持ちを思うと、涙が出ました。

 

たぶん、アインシュタインの相対性理論とか

多次元宇宙とか、ひも理論とか

そういう数学をわかっている人が見たら、もっとよく理解できるんだろうなあって思います。

 

でも、私みたいな文系人間が見ても、

感動するところはたくさんあります。

 

例えば、こんな危険な任務をなぜ、人間に行かせるのかと、問うシーンがあるんです。

スターウオーズに出てくるような優秀なコンピューターロボットが一緒に乗っているので

普通に考えれば、ロボットに行かせればいい。

生きて帰ってこれないかもしれない任務を

なぜ人間にやらせるのか。

 

それに対する答えはこうです。

機械は命令通りに動くだけで、

死の恐怖をプログラミング出来ない。

人間の持つ生存本能は、インスピレーションの源だというのです。

 

家族にもう一度会いたいとか、家族を守りたいとか、愛する人に会いたいとか

人間の心の中にある、愛とか、希望とか、恐怖とか

そこに解明できない力がある。

その力に可能性をかけているのです。

 

人間一人一人が持っている可能性は、とても小さく

とても不確定です。

 

自分だけでは、やり遂げられないことがたくさんあるけれど

そこに、家族や仲間がいることで、予測不可能な力やひらめきが生まれる。

 

また、自分だけではやり遂げられなかったことも

次の誰かが受け継いでくれることで、希望をつなげることができる。

 

そうやって、どんどん受け継いでいくことで、少しずつ未来を作っていける

人間のすばらしさはそこにあるという事を、すごく思いました。。

 

人間のみちなる可能性の源になるもの

きっとそれは、自分の生きた証のようなもの

不完全であっても、次の世代に何か少しでも役に立てればばいいなと思います。

 

自分のためではなく、次の世代のために何かできること

ささやかな事でも、それを伝えていくことができれば

生きていく意味、死んでいく意味もあるのかなと思ったりしました。

 

それは、

例えば、家庭料理についてもいえるのかもしれません。

 

家庭料理の価値観も形もどんどん変化していますが

私が今一生懸命伝え、守ろうとしている家庭料理の形は

それを受け取ってくださった人の台所できちんと形になり

いろんな人の家庭の中で、また改良され進化して

また次の世代にきっと受け継がれると信じたい。

それが人間の持つ素晴らしい力だから。

 

不完全な自分を肯定し、

不完全であるからこそ、次につなげていく意味がある

そしてまた、自分にもきっと何か伝えていけるものがある。

そういう、希望のようなものを感じる映画でした。

2020年3月22日インターステラー

コメント

  1. 原口富久美 より:

    いつも楽しいコメント、ありがとうございます
    不躾ながら、私のオススメの映画、
    堺雅人さん出演の 南極料理人 です。
    奥薗さんならもうすでに観ておられるかな?
    この映画をみて娘はラーメンをつくってみたい‼️と、試みました😅

    1. 奥薗壽子 より:

      南極料理人!!!いい映画ですね、2回くらい見ました。
      確かにラーメン、食べたくなる。
      もう一度、見たくなりました。
      教えてくださって、ありがとう。

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