でいりいおくじょのBLOG

2020.04.23

映画日記「コンテイジョン」

今、話題になっている映画を見ました

 

「コンテイジョン」

 

そのタイトル通り、ずばり感染症の脅威とパニックを描いた作品です。

 

2011年制作の映画ですが

本当に、今の状態を予言しているかのような映画でした。

 

でも、学ぶべきことがたくさんある映画でもありました。

 

世界の別々の場所で起こった原因不明の病気による死者を

一つの感染症として、線でつなげていく過程や

WHOをはじめ、世界の医療関係の人たちが

どんな風に感染源を突き止め

原因となっているウイルスをどのように特定していくのか

そのウイルスの拡大を止めるためのワクチンを作るために

どのようなことを、どれだけやらねばならないか、

そのために、どれだけの手間と時間が必要か

そういう事の一つ一つが、すごくよく分かりました。

 

例えば

ワクチンができるのに、最低1年はかかるといわれていますが

ワクチンを作るには、

まずウイルスの培養をせねばならず

培養をするためには、ウイルス採取が必要なのだけれど

ウイルス自体、どんどん変化して、強くなっていくので

どの段階のものを使うかの選別も重要になり。

また、ものすごい数の動物実験が必要になる

 

更にウイルスの検出に成功しても、それはスタートラインにすぎず

そこから、それに効くワクチン作りが始まるわけです

 

そして、ワクチンができたとしても

臨床実験をして、国の認可を取り

それを大量生産し

それをすべての人に配り、使用方法を説明する。

 

本当に気の遠くなる作業です。

しかも、中途半端に途中経過を発表してしまうと

世の中に混乱やパニックが起こりかねないので

中途半端なことは発表できない。

 

少なくとも、自分の知らないところで、

いろんな形でウイルスと戦ってくださっている人が、ものすごくたくさんいるという事が

すごくよくわかりました。

 

また、ウイルスの感染ルートについても、よくわかりました。

 

感染するルートには2つあって

呼吸器感染と

媒介器感染

 

呼吸器感染というのは、咳などにより空気中に浮遊しているウイルスにより感染するルート

媒介器感染というのは、感染した人が触ったものに触れ、その手で自分の顔を触ることで感染するルート。

人は、なんと、一日に2000回から3000回も顔を触っているそうで

目や口、鼻の粘膜などから感染するそう。

 

だから、マスクと手洗い

これは、本当に大事だなあって思いました。

 

それと、怖かったのは

病気の感染もさることながら

情報によって、あおられる人間の恐怖心と

その恐怖心によって、暴動化する人たち

 

これ、本当に怖かった。

 

ある薬が病気に聞くという情報が流れると

その薬を手に入れるために、薬局が襲撃されたり

食べ物を手に入れるために、スーパーが襲撃されたり

挙句は、配給される食糧の奪い合いが起こったり。

 

「ペスト」という小説を読んだ時にも思ったんだけれど

こういう非常事態の時にこそ

その人の本当の人間性が問われますね。

 

病気が蔓延していくのを見るのは正直恐怖だし

また、

人々の恐怖心をあおって利益を得ようとする人に対して

本当に腹が立つ

 

この映画の中には

恐怖とか怒りとか、悲しみとか、そういう負の感情もたくさん含まれていますが

でも、やっぱり、見たほうがいいと思う。

 

今、何が起こっていて

今、どういう状況にあるのか

そして、収束するために、自分が何をするべきか

恐怖をあおる情報に惑わされず

いろんなことを、客観的に見ることができるきっかけになると思う。

 

そして

正しい恐怖心を持つことで

きちんと責任のある暮らし方をすること(感染しない、させない)

そのために、うがい、手洗い、マスク、人との接触を極力しないこと

 

そういうことを、再確認できると思う。

 

本当に、本当に見たほうがいいです。おすすめです。

2020年4月22日コンテイジョン

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