でいりいおくじょのBLOG

2020.06.06

読書日記「ココ・シャネルという生き方」

20世紀最高の女性は、キューリー夫人とシャネルだ。

バーナード・ショウの言葉どおり

シャネルという生き方は、私のあこがれになりました

 

「ココ・シャネルという生き方」(山口路子著 中経の文庫)

 

この本は、

シャネルの残した言葉や交友関係、仕事の流儀などを通して

シャネルの一生を描いた本です。

 

シャネルといえば

香水とか、化粧品とか

バックとか洋服とか

 

何か一つくらいはシャネルのものを持っていたり

持っていなくても、シャネルのロゴを知らない人はいないはず

 

なのに、シャネル自身の生き方については

私は全然知らなかったのです。

 

その私が、突然シャネルに興味を持ったのは

先日読んだ出口さんの本の中で

シャネルのことを称賛されていて、

シャネルに関する本はすべて読んでいると書いておられたから。

 

あの出口さんが、そこまでほめられるシャネルという女性は

いったいどんな方なんだろうか、ものすごく興味がわいてきたのでした。

 

すぐに

「ココ・シャネル」という映画を見て

 

確かにすごい方だなあと思い

けれど、映画だけでは、わからないところがたくさんあって

もっと知りたくなって、この本を読んでみたのでした。

 

シャネルのすごいところは

女性は男性の庇護がなければ生きていけない時代に

男性に頼らず、自分の力で生きていこうとする

自立した女性であったという事。

 

そういう意味で

シャネルは。モードに革命をもたらしただけでなく

女の生き方革命を成し遂げたと言われているのには、すごく納得できます。

 

コルセットできつく体を締め付けた窮屈なドレス

胸のふくらみを大きく見せ

裾は床に引きずっているため、歩きにくく、馬にも乗れない。

 

大きな帽子は、華美な装飾で、重くて顔が隠れ

首からは、ジャラジャラと宝石をぶら下げる。

まるで、宝石や華美な装飾が、その人の価値を決めるかのように

 

シャネルは、そういうものを全部否定して、

シンプルで着心地が良く、無駄がなく、動きやすい服を作りました。

 

そうして、男性に頼らず、自分の頭で考え、自分の足で立ち

自分で働き、自分のお金で生きるという生き方を自ら示しました。

 

それはつまり

洋服を通してライフスタイルを変え、女性の生き方も変えることになっていったのです。

 

世の中を変える力というのは

なにも、政治とか、経済とか、そういう男性社会の権力だけじゃなく

仕事と生き方で、世の中の考え方を変えていったところが

すごいなあと思いました。

 

自分を信じて

失敗しようが、何が起ころうが

常に、自分はこんなところで終わる女じゃないと思って

前に進み続けたシャネルの生き方は

とにかく、めちゃめちゃカッコよく

かなりの勇気をもらえます。

 

自分の仕事と、シャネルを同レベルで語るのは

本当に、恐れ多くて、申し訳ないんですが

 

家庭料理も、かなり閉鎖的な世界で

古い習慣や、昔からこれが正しいと言われてきたようなやり方が

たくさんありました。

 

けれど、素材も、時代も変わっていく中で

時代に合わせて新しくしていくべきだと

ずっと思ってきました。

 

そうでないと、ずーっと台所に縛り付けられたままになるし

やりたいことをやって楽しく生きるために

もっと楽して、同じようにおいしいものを作る方法はあると

ずーっと思ってきたのです。

 

それでも、料理研究家になったころは

昔から正しいとされてきたやり方と違う私の料理法は

料理を知らない、変なことをする奇抜な料理研究家

という風に見られることも多く

ずいぶん非難されたり、バカにされたこともありました。

 

でも、時代の方が変化し

いまではすっかり、受け入れられるようになったので

あのとき、

自分の正しいと思うやり方で、ずーっと料理を作ってきてよかった

と、あらためて思いました。

 

シンプルで、無駄がなく、楽しく作れて、おいしい

それが私の永遠のテーマです。

 

これはシャネルが永遠のテーマとした

シンプルで着心地が良く、無駄がない

という考え方と、まったく同じだったことが

驚きと同時に、ものすごくうれしく

勇気と自信をもらいました。

 

暮らしというものをベースに考えていけば

やっぱり、そこに行き着くのだと

改めて、確信できたのです。

 

これほど、引き付けられた女性はいないんじゃないかというくらい

もっともっとシャネルのことが知りたくなっています。

 

ああ、こんなすごい女性がいたなんて・・。

 

シャネル関連の本と映画

本当におすすめです。

 

2020年6月5日シャネル

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