でいりいおくじょのBLOG

2020.08.02

映画日記「ローマ」

ちょっと前に、ヤマザキマリさんのエッセイを読んでから

ローマに興味がわいてきたんだけれど

正直、ローマについてほとんど何にも知らなかったので

何か手っ取り早く知る方法はないかと思って探していたときに見つけたのがこれ

 

その名もずばり

「ローマ」

 

HBO制作の長編ドラマで

日本でいえば、大河ドラマみたいな感じ。

 

前編12話 後編10話

共和政が終わり、帝政ローマに移行しつつあるローマが舞台です。

 

はじまりは紀元前52年、カエサルがガリア戦争に勝利したところから始まるんですが

 

ガリア戦争というのも、あまりよくわかっていなくて

最初から、まったくついていけません。

 

それで、「ローマ」を見るために、更に予習。

マンガ「ガリア戦記」を読みました。

 

このマンガ、人間関係と時代背景がわかりやすく

これを最初に読んだのは正解でした

元老院のメンバーと、カエサルとの関係性が整理できました。

 

そうして、晴れてドラマを見始めたのですが

正直、めちゃめちゃ強烈です

いろんな意味で強烈です

 

物語は、ポンペイウスとカエサルの戦い

カエサルの暗殺

後継者オクタヴィアヌスの台頭

アントニウスとクレオパトラの悲恋

等等、

が大きなストーリーの流れですが

 

それ以外にも、

百人隊長のヴぉレヌスとプッロという二人の男性の

友情と家族と恋愛の話等々もあり

本当に盛りだくさんな内容です。

 

男性どおしの権力闘争はもちろん

男女のどろどろした愛憎劇あり

女どおしの、更にドロドロした陰湿な確執あり

親子の情のもつれあり

友情あり、裏切りあり

もう、なんでもありです。

 

さすが、

エミー賞(アメリカの優れたテレビドラマに送られる賞)の8部門にノミネートされ

4部門で受賞しただけのことはあります。

 

とにかく、身応え十分で、すごいです。

 

見終わった後は、すごい達成感と脱力感

 

結局

人間は、愚かで、いろんな感情に惑わされ

時に判断を誤り、過ちを犯す。

完ぺきな人間など結局どこにもいないのだという事を

思い知りました。

 

先日読んだ本の中で、出口さんが

歴史を知れば知るほど

人間は、結局バカでどうしようもない生き物だという事を思い知ると

書いておられましたが

 

本当、その通りだなと思いました。

 

でもまあ、そこに歴史を知る意味があって

自分もまた、愚かな人間であるとおもうからこそ

まじめに生きようとできるし

まちがいをおかすことがあっても

また、そこからやり直す方法があると思えるんですね。

 

いや、それにしても、

女の、どろどろとした嫉妬や憎しみの描きかがすごすぎて

本当に怖かった‥。

 

ローマ2

ローマ1

コメント

  1. rie より:

    毎日ブログを拝見しております。
    奥薗さんが紹介して下さっている本、その他をメモして購入したり図書館で借りたり参考に
    させていただいています!
    50歳になり人生の後半戦、心豊かに過ごしたいです。
    日々、ヘルパーの仕事でテンヤワンワですが💦
    お身体、大切にされて下さいね。

    1. 奥薗壽子 より:

      ありがとうございます。こんなマニアックなラインナップに興味を持って下さるなんて
      すごーくうれしいです。
      50歳を過ぎて、人生後半戦。
      他人との比較の中で、一喜一憂するのはやめて
      自分自身の中を豊かにすることに一生懸命になりたいです。
      お仕事、頑張ってくださいね。

  2. へいこ より:

    ヤマザキマリさん原作の映画、「テルマエロマエ」をご覧になると中和されて良いかもしれません。

    1. 奥薗壽子 より:

      テルマエロマエは、マンガを2巻くらいまでは読んで、映画も1は見たことがあります、ずーっと前だけど。
      面白いですよね。
      確かに、テルマエロマエをもう一度見てみるのもいいかもですね。テルマエロマエ2もあるし
      実は、プリニウスを読み始めて、これを読むには、ローマの知識が必要だわって思ったのでした
      プリニウスを読む前に、テルマエロマエを見て、マンガも読みたくなりました。
      アドバイス、ありがとう!!

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