家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
台風が通り過ぎて
今日は、久しぶりに虎之助の朝の散歩。
台風が過ぎたとはいえ
まだまだ台風一過って感じの晴れ間ではなく
細かい霧のような雨が、時々降ってくる感じ。
道を歩いていて、わっと思ったのは
あちこちで、きんもくせいの花が散っていたこと。
あらためて思ったんだけれど
10月に入って、あちこちから金木犀の香りが漂ってきて
ああ、秋になったなあ~なんて思っていたのだけれど
金木犀って、サクラみたいに、しみじみ花を見るんじゃなくて
香りで季節を感じる花なので
これまで、しみじみ金木犀を見たことも、意識したこともなかったんです。
だからなのか、
金木犀の花が一気に散って
木の下が、オレンジ色に染まっていたのが、とっても新鮮な感じで
わあ~~~~って思ってしまったわけです。
桜が散ったのとは全然違う
なんというか
金木犀の木を、オレンジ色の光で下からライトアップしているみたいな感じで
凛として、静かで、でも落ち着いた光
ちょうど、秋の夕暮れを見ているような。
そういう意味では
金木犀って、花自体はとっても小さいのに
そこはかとなく静かな強さを持った花だなあって思いました。
ふとみると、あっちの家にも、こっちの家にも金木犀
こんな風に花が散らなかったら、こんなにたくさんの金木犀が近所に植わっていることに気づかなかったような気がする。
ことさらに、目立とうとしないのに
きちんと、そこに存在感があって
最後まで、自分らしさを失わずにいる。
今日、金木犀がもっと好きになりました。
コメント