でいりいおくじょのBLOG

2020.11.10

映画日記「アルカトラズからの脱出」

先日「大脱出」を見て、すごく面白かったと書いたら

脱出ものの最高傑作と言われている作品を教えてもらい

早速見てみました。

 

「アルカトラズからの脱出」

 

アルカトラズは、いまだかつて誰も脱獄に成功したことがないという刑務所。

なんといっても、海上の孤島の上に建てられているので

仮に刑務所を抜け出しても、海を泳ぎ切らなければならず、

陸地まで距離を泳ぎ切るのは至難の業なんです。

しかも海水温が低いので、その前に凍死してしまうリスクも高い。

 

そこに送り込まれてきたのが

クリント・イーストウッド演じるフランク・モーリス。

 

実は彼は、ものすごく知能が高いので

刑務所の所長に、最初から目をつけられてしまうんです。

(この所長がめちゃめちゃ嫌な奴)

 

やがて、前の刑務所で一緒だったアングリン兄弟と出会い

ここで知り合ったバッドも誘って、

脱獄の計画を立て始めます。

 

その方法は、独房の中の換気口をコツコツつぶして穴をあけ

そこから、排気口を伝って外に出るという方法です。

 

海を泳ぎ切るために

レインコートを細工して、救命具を作るあたり

さすが、頭良い。

 

毎晩、こっそりコツコツ壁に穴をあけて彫るシーンは

「ショーシャンクの空」を彷彿させました。

 

静かに静かに事が進み

いざ脱出の当日。

 

この辺は、緊張感MAXです。

派手なアクションがない分、

音もたてずに抜け出そうとする一挙手一投足に

見ているこっちまで、息がつまって苦しくなってきます。

 

それにしても、

刑務所の所長が、めちゃめちゃ嫌な奴で

見ているだけでざわざわ、いや~な感じ。

 

それに対し、

囚人どおしの中で芽生える友情には、ちょっとほっとしたりする。

 

図書係のイングリッシュは、もう自分はここから出るという希望はないのだけれど

モーリスたちの脱出計画を察知していて静かに応援しているんです。

その、温かく見守る感じは、

自分にはできないことをやろうとしている人に対するしずかなリスペクトを感じ

心にじわっときました。

 

最後の終わり方は、ネタバレになるので書けませんがミステリアスです

いろんな人のその後が、ずーっとずーっと気になります。

 

実話を映画にしたそうで

だからこそ、なんともいえない感じが残る映画でした。

 

この映画、囚人たちの食事シーンがめちゃめちゃ出てくるんだけれど

(食事時間中にいろんなことを相談する)

食べているものが、さすがになんかどろんと煮込んだようなやつで

結構まずそうでした。

比較するとなんですが、先日見た”大脱出”の刑務所の食事の方が、まだおいしそうだったなあ。

 

刑務所の食事なのに、

毎食デザートがつくというのは、さすがアメリカだなあって思いましたね。

日本の刑務所の映画の中では、たま―にしか甘いものが出なくて

甘いものは、すごくごちそう!!っていうのを見たことがあるので

映画の見方としてはちょっと違うのかもしれませんが

こんなところにもお国柄が出て面白いなあ、って思いました。

 

2020年11月9日アルカトラズからの脱出

コメント

  1. rie より:

    アルカトラズ…は主人が大好きな映画で私も何度か観ましたよ〜
    ところで『からだ想いのひとりごはん』を活用させて頂いております。
    ヘルパーなので独居の高齢者の方の食事作りに参考になるのです。もちろん、素材がクタクタになるまで
    焼く、煮るなどアレンジしていますが。
    ありがとうございます、助かります!

    1. 奥薗壽子 より:

      本、買ってくださってありがとうございます。
      食べる事は、やっぱり生きることですから
      それを助けておられる仕事に、私も役に立てているとしたら
      本当に本当にうれしいです。
      こちらこそ、ありがとうございます。

  2. ママデューク より:

    「アルカトラズからの脱出」観てもらって嬉しいです😃。看守をぶっ飛ばして脱獄する「大脱出」が「動」なら、看守の目を盗んで脱獄する「アルカトラズからの脱出」は「静」の脱獄映画だとボクは思いました🎞以下は以前書いた「アルカトラズからの脱出」の感想の脱獄方法の部分の感想です。
    ゴキブリが逃げていく所から脱出口を見つけたり、爪きりで独房の脱出口を広げたり、溶接して尖らせたスプーンでさらに脱出口の穴を広げたり、独房の壁を削ってでたくずは外を歩く時にまいたり、上手く金属探知機を通って独房の脱出口の留め金をはずす金具を手に入れたり、雑誌や絵の具や髪の毛でダミー人形を作ったり、電気ドリルを大胆に盗んだり、屋上へ出る格子を火花を散らしながら電気ドリルで壊したり、着々と地道に脱出準備を進める演出はいつ看守に見つかるかととてもハラハラさせる。その中でもリトマスの10セント硬貨を鉄格子越しに次々と囚人達が渡していき、最後に主人公の独房に届く演出は、囚人同士の連帯感が上手く描かれていて良かったのと、看守が独房で寝ている主人公に手を伸ばすと、ダミー人形ではなく、いつのまにか主人公がダミー人形に入れ替わって寝ているシーンのハラハラ・ドキドキ感の高まりがボク的には面白いと思った。
    脱獄映画。他には「ショーシャンクの空に」とフランスの脱獄映画の古典「穴」(監督ジャック・ベッケル)なんかもボク的に良かったです🎞
    それでは皆さんサヨナラサヨナラサヨナラ👋足立区一のお調子者f@

    1. 奥薗壽子 より:

      やっぱ、解説上手!!!メモメモ・・・。
      10セント硬貨を順々に手渡していくシーン、よかったですねえ。
      途中、落としたりなんかして、たったあれだけのことで心臓バクバクしました。
      そして、あのダミー人形が見つかる!!!!!!!ってとこ、いつの間にか本人が寝ている。
      あそこは、心臓が口から出そうになりました。
      一つ一つは、滋味なんだけれど、それが上手につながっていて、静かな中にドキドキがたくさんあり
      いい映画でした。
      教えてくださってありがとう。

  3. ママデューク より:

    映画の解説上手いとホメられてとても嬉しいです😃数年前から更新してないのですが、ママデュークというブログ(種類はウェブリブログ)で趣味で映画の感想や料理(奥薗さんのレシピも頻繁に作りました)やグルメやお笑いの記事を書いていたけれど知り合い以外殆どリアクションが無くブログもやる気がなくなり廃れてしまっていました😢今はウェブリブログからアメブロに変えて主に観た映画の感想を細々と書いています。奥薗さんにホメられて自信になりました。リアクションが無いとどうしても凹むので・・・。本当にどうもありがとうございます🙇‍♂️それでは失礼致しますf@

    1. 奥薗壽子 より:

      たぶん、今の時代、人の話を読んだり聞いたりするより、みんな自分が発信する側になりたいんじゃないかと思うんです。
      でも、そのブログを読んで、映画を見たくなった人はいると思いますよ。リアクションしなくても、きっとそう思っている人はいると思う。
      事実、私もそうやって映画を見たくなって、いい映画と出会えました。
      心の中で、ありがとうって思っている人は絶対にいると思います。頑張って!!!

  4. ママデューク より:

    ありがとうございます🙇‍♂️楽しくガンバリます😃f@

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