でいりいおくじょのBLOG

2021.01.24

読書日記「茨木のり子の献立帖」

大好きな詩人、茨木のり子さんは

料理も上手な方だったみたいで

彼女の日記と、食べ物の記録をまとめた本は、私の大好きな一冊です。

 

「茨木のり子の献立帖」(平凡社)

 

茨木のり子さんは、1926年(大正15年)生まれですから

なんと、私の父と同い年です。

 

この本は、茨木のり子さんの日記をもとに、

食べ物の記載があるページを抜粋して

日記帳の写真や書き留めてあったレシピや、それを再現した料理の写真

などで構成された一冊です。

 

日記というのは、その人の人柄が出て

読んでいるとなんかワクワクしてきます。

 

だれと会ったとか

だろそれが訪ねてきて、何をお出ししたとか

 

どこそこに行って、○○を食べたとか

 

たったそれだけの記録なんだけれど

なんだろう、いろいろ興味がわいて楽しくなります。

 

その単なる記録として言葉の向こうに

確実に、そこで暮らしていた人の体温が感じられるし

食べたものの湯気やにおいまで、きちんと残っている。

 

鶏モツ入りのマカロニナポリタンとか

くりチャーハンとか

赤ワインのたっぷり入ったハヤシライスだとか

どれも、本当においしそう。

 

こういう本を読むと

ああ、私もでいりいおくじょのを書く時に

もっと肩の力を抜いて、

その日にあったことを、つらつらと書き並べるだけでもいいのかもなあって思います。

 

その、特別なことが何もない、淡々とした日々の暮らしについて書いてあるだけでも

その人の暮らしがそこに確実にある。

読む人間の心にスーッと寄り添ってくれます。

 

私も、そんな風にさりげなく、日々の暮らしをつづれたらいいなあ。

 

日々の暮らしは、実際はとっても淡々としていて

食べることくらいしか変化のないこと毎日だったりするのが普通で

 

けれどそこに、確実にその人らしさがあるものね。

 

因みに今日のうちのご飯を書くと

 

昼は

冷蔵庫にあったものを適当に入れたチャーハンと

中華スープ

 

夕飯は、

雨が降って買い物に行けず、

冷蔵庫の中をガザがざっとしてみると

前に買った餃子の皮が残っていたので

 

ニラギョウザ

キャベツのサラダ

じゃが芋と鶏肉のニンニクソテー

 

文字にすると、やっぱりきちんと、うちの暮らしがそこにあるね。

 

2021年1月23日茨木のり子

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