でいりいおくじょのBLOG

2021.03.28

読書日記「この本を盗む者は」

本屋大賞候補作7冊目

読み終わりました!

 

「この本を盗む者は」(深緑野分著 角川書店)

 

なんとも不思議な話でした。

 

物語のストーリーはこう。

 

読長町にある御倉館は

書物を蒐集している御倉一族の本を保管している建物。

 

かつては、この建物を開放し

図書館の方日本の貸し出しもしていたこともあるのだけれど

ある時から、本が盗まれることが多くなっため

閉館して、本をその中で、ひっそりと守っている。

 

その御倉家の孫の深冬は、大の本嫌い

この御倉館も、本も、無くなってしまえばいいと思っている。

 

ところが、おばあちゃんが本に呪いをかけており

本が盗まれると、その呪いが発令されてしまう。

 

その呪いにより

町が全体が盗まれた本の世界になってしまう

泥棒を捕まえて、街を元に戻さねば。

 

本嫌いだったはずの深冬が

期せずして、本の世界に入り込み

やがて、

御倉家と、御倉館の歴史が明らかになっていく・・。

 

正直、

かなり読みにくく、わかりにくいです。

アニメの動きをそのまま文字に起こしたような文章なので

言葉と言葉の間の、行間みたいなものが

ものすごく少ない。

映像を見るように

言葉のシャワーがどんどん降ってくる感じです。

 

読長町の地図や、御倉館の中の配置図や見取り図

があれば、もっと読みやすかったかもと思い

それが、ちょっと残念でした。

 

というのも

舞台となっている読長町の構造が、川に囲まれた独特な街で

その街並みを想像するのが、なかなか難しく、

町全体をイメージしにくかったことで

物語のテンポに、言葉の理解がついていけない部分がかなりありました。

 

だから

文字で読むよりアニメで見る話だなあと、私は思います。

それならば

かなり面白くなるのではないかと思いました。

 

そういう意味で、とっても今どきな

すごく新しい物語でした。

2021年3月27日この本を

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