でいりいおくじょのBLOG

2013.05.19

おおかみこどもの雨と雪

ずーっと見たい見たいと思っていたDVD を
ようやく見ることができました。
「おおかみこどもの雨と雪」
 
ごく普通に恋をして結ばれた二人。
でも彼は、おおかみ男の血を継ぐ最後の一人だったのです。
 
やがて子どもが生まれます。
雪の日に生まれた長女、雪。
雨の日に生まれた、その弟の雨。
 
ところが、父親である彼が突然死んでしまい
残された母親の花は
途方に暮れながら2人のおおかみこどもを
育てていきます。
 
周りの人に、この子たちがおおかみこどもであることを絶対に知られてはいけない。
けれど、幼い子どもたちは
怒ったり興奮したりすると狼の姿になってしまうため
人里離れた田舎に引越し
なれない農業にも取り組み
やがれ、村の人達の優しさに守れらながら
子どもたちを何とか育てる日々。
 
あまり書いてしまうと、ネタバレになるので
これ以上はかけないのですが、
 
私などは、こういうストーリーを見ると
どうしても母親目線で見てしまい
 
自分が、悪戦苦闘して必死に毎日をこなしていた
あの子育ての日々とオーバーラップし
せつなくなったり、苦しくなったり、ドキドキしたり、
もう、それだけで涙が溢れて溢れて。
 
おおかみこどものお母さんの花は
おおかみこどもをどうやって育てたらいいのかわからず
また、おおかみこどもがどうやって大人になっていくのか
人間である自分が、教えてあげられることや
子どもたちにしてあげられることが何なのかがわからず
戸惑い苦しみますが
 
けれど、それは人間の親が人間の子供を育てたとしても同じ事で
 
私自身、子どもと向き合って、毎日必死でお母さんをやっても
結局何にもしてあげられない虚しさばかりが残ったし
まして、この子たちが、どうやって子どもからおとなになるのかなんて
いくら本を読んでも、考えてもわからなかった。
 
成長の途中で
なにか見えない殻を破ろうとして
もがく子供に、手を差し伸べたかったけれど
結局、なんにも助けてあげる事はできず
子供が自分で、殻を破って、外に飛び出すのを
ただただ、見守るしかなかったのです。
 
あの時の、自分の無力さや子どものもがき苦しみは
おそらく、その子供が人間であってもおおかみこどもであっても同じで
子供が苦しんだり傷ついたりしながら
精神的に親を断ち切ることでしか無いんじゃないかと思いました。
親を断ち切って、自分の責任で生きること。
それが、おとなになるということ。
 
親は無力で、何もしてあげられないけれど
ただ、唯一、そこにいるというだけで
もしかしたら、子供は安心して精神的に親を断ち切り
そして、もっと深く親子はつながっていくのかもしれません。
 
私は、比較的アニメは好きな方ですが
この作品は
そのアニメの中でも、大人の人にもおすすめの作品です。
 
子育て中の人はもちろん、子育ての終わった私のような年代の人も
また、子供がいない人も
自分が、子供だった頃のことを思い出し
温かい気持ちになれること、間違いありません。
 
キラキラ光る、景色の描写や
のどかな田舎の風景も、すごく美しく
それだけでも、見る価値が有ると思います。

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