家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
仕事をしている時も外を出歩くときも
常に何か飲み物を手元に持っていて
四六時中ちびちび飲んでいます。
普段はコーヒーとか紅茶とか健康茶なんですけど
最近、美味しい日本茶をいただきまして
そうなると俄然日本茶党に変わります。
そろそろ新茶の季節ですね。
この前テレビで日本茶をたくさん飲んでいる長野の人は
日本で一番がん発症率がだったか死亡率だったかが低い
というのをやっていて
こういうのを見ると
ますます日本茶に心が惹かれたりします。
全然話は変わりますが
最近電気ポットなるものを買いまして
私、こういう文明の利器みたいなのって
あんまり興味なかったんですけど
お茶を飲むたびに湯を沸かすのって、ついついムダな量を沸かしてしまうし
一人分のお湯をわかすのって、けっこうめんどくさいし
で、電気ポットにしてみたら
一人分のお湯くらいなら1分くらいで湧いちゃうんですね。
びっくりしました。
しかも湧いたら自動で切れるのでムダもないし。
こりゃええわ、なんでもっと早く使わへんかったんやろ~
けど、ここで一つ問題が発生。
珈琲や紅茶ならいいのです。
でも日本茶の場合、熱いお湯を注いだら
折角のいいお茶がしぶーく、にがーくなるじゃないですか。
日本茶の甘みを引き出しおいしく入れるコツ
それ、すなわち、湯のみにお湯を注ぎ入れてしばし待ち
湯のみを温めつつ、お湯の温度を下げて
ちょっと冷めたお湯でゆっくりお茶をいれること。
ここ、日本茶の敷居を高くしてますよね。
お湯の温度ってけっこう難しく
上手に入れるには、テクニックとともに心の余裕もいる。
だから、なんか日本茶を避けてしまいがちだったのですが
実は、日本茶を失敗なくおいしく入れる方法、教えてもらったんですよ。
それはお茶屋さんに紅茶を買いに行った時のことで
そこは紅茶と日本茶と両方売っているお店で
紅茶の量り売りの順番を待っている時、横で日本茶の試飲をやっていて
飲ましてもらったらそれがすご~くおいしくて、
これ、美味しいですねえ~と私がいったら
案の定、めちゃすすめられました。
いや、日本茶は、こんなに上手に入れられませんからいいです~。
って、やんわりと断る私。
ほら、お湯の温度冷ましたり、あれめんどくさくて・・。
そしたらお店の人が、したり顔で言ったんです。
お湯を冷まさなくてもおいしく入れる方法があるんですよ。
その方法というのは
急須に茶葉を入れたら、茶葉がしっとり湿るくらいの水を入れて
1分くらい待つ。
このあと熱湯を注ぎ入れたら、お茶の甘味とかおりが引き出され
苦味のないすっきりおいしいお茶をいれることができるというのです。
これなら、お湯を適温まで冷ましたりする手間が全く要りません。
早速家に帰ってやってみると
まあ、なんと言いますか
たったこれだけのことで、めちゃめちゃ美味しくお茶が入れられ
別に自分の腕が上がったわけでもないのに
名人にでもなったような気分。
これを知ってから、日本茶がぐんと身近になりまして
電気ポットでお湯を湧かしている間に
茶葉にお水を注いで湿らせておけば
心に余裕のないときでも、美味しい日本茶が飲めるようになったのです。
普段はコーヒーとか紅茶を飲んでいる人も
せっかくの新茶の季節ですから
美味しい日本茶、いかがですか?
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