家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
新聞で
ブロッコリーとカリフラワーに書かれた記事を見つけました。
その新聞記事によると
カリフラワーとブロッコリー
どちらもに野菜として日本に入ってきたのは明治時代。
でも、戦後までは知名度は低く
その後先に食卓に上ったのは、実はカリフラワー。
カリフラワーは常温で運べるけれど、
ブロッコリーは低温保存しないと、すぐに黄色くなるので
流通のところで、嫌がられたらしいんですね。
ところがその後
低温流通の発達と冷蔵庫の普及、品種改良などのおかげでブロッコリーの市場が拡大。
そして1986年にはブロッコリーが取扱量でカリフラワーを抜きます。
そして、1986年にはブロッコリー9万トン カリフラワー5万トン
2011年にはブロッコリー 13万トン カリフラワー2万トン
だそうです。
たしかに
カリフラワーって
よし、今日はカリフラワーを食べようって感じでないと
なかなかかわない野菜ですね。
スーパーでも、探さないとどこにあるかわかんないし。
売ってない時も、けっこうある。
それに比べてブロッコリーは
スーパーの売場を見ても目立つところに売り場があるし、
輸入物や冷凍物などもあるし
めちゃ買いやすい。
しかも、彩り野菜として
中華やシチューなんかはもちろん
お弁当には、無いと困るくらいの野菜ですね。
さらに、
ブロッコリーには抗酸化作用や免疫力アップ効果などが期待できるビタミンA,C,Eが
豊富に含まれていて
ブロッコリーを食べていれば、まずは安心、みたいなイメージ、ありますね。
アメリカ国立がん研究所が「デザインフーズ」として発表した
がんを予防する効果が高いと発表した野菜の上位に
アブラナ科の野菜というのは含まれていて
実は、ブロッコリーもカリフラワーもどちらもアブラナ科の野菜なので
これに従えば、どちらもがんを予防する効果はあるはずなのに
なぜか、ブロッコリーのほうが効きそうなイメージが有る。
緑色っていうのが、得してるのかも。
何年か前にブロッコリー農家の方を取材したことがあって
ブロッコリーって、育てるときに脇芽を摘んで摘んで摘んで
真ん中の一本だけを残して、大きくさせるそうなんだけれど
その摘んだ脇芽がけっこう柔らかくておいしくて
農家の方は、
そのままかじったり、ゆでたのをステイック野菜みたいにして食べておられたんです。
私も頂いたらすごくおいしくて
これも、市場に出ればいいのにと思っていたら
その数年後
ステイックセニョリータとかいう名前でスーパーで売られているのを見かけ
今でも見かけたら、嬉しくなって買ったりします。
大きいブロッコリーって、収穫や出荷のときに結構な重さになるけど
これだと、収穫も楽で、軽いので
野菜を作ってくださる方の高齢化のことを考えれば
期待の星なんじゃないかと思っています。
スーパーなどで見つけたら、是非買ってみて下さい。
それから、ブロッコリーの軸の話も少し
最近はブロッコリーの軸もおいしく食べられるという情報が結構行き渡って
ブロッコリーの軸を捨てる人も少なくなったとは思うんですけど
実は私、ブロッコリーって、花の部分より軸の部分のほうが好きで
サラダや炒めものでも、軸のほうばっかり食べちゃいます。
で、その軸の面白い食べ方を一つ。
「奥薗流 超ムダなし!食べきりレシピ」
という本の中で紹介しているレシピなんですが
ブロッコリーの軸、皮をむいて
(気にならない時はむかなくてもいいですが、むいたほうが口当たりはいいです)
薄い輪切りにしたら
醤油、ごま油、赤唐辛子の輪切りを混ぜたタレに漬け込むだけ。
軸は生のままでOKです。
ブロッコリーは出来れば国産のものを使うのがおすすめ。
輸入ものは、軸が固くて筋ぽいことがあるので。
ザーサイのような食感の
美味しいお漬物になります。
このお漬物を作るためにブロッコリーを買ってもいいと思えるほど。
良かったらお試しあれ。
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