家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
土、日と２日間
仕事で奄美に行って来ました。
初奄美です！！！
まずはなんといっても奄美の郷土料理の鶏飯を食べなくっちゃ。
ということで、案内してもらったのは元祖鶏飯のお店。
天皇陛下も食されて、「美味しい！もう一膳！」とおっしゃったとか。
ご飯の上に
錦糸卵や、ゆで鶏、しいたけ、ネギ、パパイヤの漬物、干したみかんの皮、海苔
などの具を好みで乗せて
丸鶏でとった濃厚なスープを掛けて食べるという
言ってみればスープかけご飯。
ずーっと前に、鹿児島に行った時
県内の奄美料理のお店で食べたことがあったのですが
今回は奄美にある元祖のお店というだけあって
さすがに、一味も二味も違う感じです。
鶏のスープが本当に味わい深く
具をのせるちょっとした加減によって
錦糸卵の旨味が口に広がったり
みかんや海苔の香りが口に広がったり
ついつい調子にのって、3杯も食べてしまいました。
その後市内を観光して
夜には奄美の郷土料理を堪能しました。
奄美の料理は
見かけとか使っている食材は沖縄料理とすごくよく似ているのだけれど
食べてみると似て非なるもので
油っこくなくて、あっさりしていて
もっと素材の味を味湧くようなヘルシーな感じ。
島らっきょや豚の顔の皮を味噌で和えたのとか
塩漬けにしたソーキと一緒に大根や田芋、人参を煮たものとか
鶏と冬瓜を煮たのとか
豚足を甘辛く煮たのとか
ほらね、どことなく沖縄料理と食材がかぶるんだけれど
油っぽさが全くなく、味付けももっと素朴でシンプルな感じ。
中でも面白いなと思ったのは
酢味噌をかけたお刺身とあぶらめん
まぐろや蛸や白身のお刺身を甘くない酢味噌で食べるのは
さっぱりしていて、いいなと思いました。
ぬたのように甘い酢味噌じゃなくて
味噌本来の甘みだけのさっぱりした酢味噌なので
魚のくさみが消えるんですね。
あぶらめんの方は
沖縄のそうめんチャンプルーにちょっと似ているんだけれど
決定的に違うのは、煮干しが入っているところ。
煮干しの旨みが、麺全体にいきわたって
へえ~っと思うような美味しさでした。
どちらも家でやってみたいなと思いました。
勉強になるな～。
ちなみに今回の仕事は講演会で
食の安心と安全というのがテーマ。
食の安心を突き詰めていけば、手作りの家庭料に行き着くんじゃないかと思っているので
うちで料理をつくる楽しさを伝えつつ
簡単に、また楽しく作れるコツなどをお話してきました。
でも、私が家庭料理の良さを伝えるまでもなく
奄美には、豊かな食材があふれていて
きちんと伝統の料理が上手に伝わっていて
しかも、昔から受け継がれてきた料理がどれもヘルシーでバランスよく
逆に、勉強になることがたくさんありました。
はじめて行った奄美でしたが
とっても暖かくて、ゆっくりと時間の流れている
とってもいいところでした。
コメント