家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
すっかりご無沙汰しております。
梅雨あたりから急激に忙しくなり
なかなか、書けずにおりました。
ふと気がつくと、暑い夏が終わり、もうすっかり寒くなり始めています。
もう11月ですね。
ご報告が遅れましたが
この間に幾つか本が出ました。
その中から、
『スープジャーのお弁当』(世界文化出版)
の話を、今日は書かせて下さい。
スープジャーというのは
スープやシチューなどを温かいまま持ち運ぶための水筒みたいな容器です。
水筒よりも小さくて、口が大きいので
具沢山の汁物でも注ぎやすく食べやすく、また洗いやすいというわけです。
そのスープジャーに入れてもっていける
簡単でヘルシーなスープのレシピを紹介しているのがこの本です。
今回スープのお弁当に注目したのは
最近健康への関心が高まってきて
体にいいものをどんなふうに食べたらいいかという情報が
たくさん飛び交っていますが
思い浮かべているのは夕食のことが多く
お昼ごはんをヘルシーに食べるにはどうしたらいいかってこと
話題になったり、真剣に考えたりすることが少ないように思ったんですね。
健康への関心が高いのは
中高年以上の年代の人達だけではなくて
最近はもっと若い人も、冷え性や便秘や、肌荒れや、
いろんな悩みがあるようで
そういうのって、もしかしたら、お昼ごはんを見なおしてみるだけで
改善することができるんじゃないかと思ったのです。
そこでスープなのです。
体を温め
野菜をたっぷり食べることができ
たんぱく質も同時に取ることができ
不足しがちなビタミンやミネラルや食物繊維を効率よく補給でき
しかも簡単。
お弁当のように細々おかずを作る必要もなく
スープだから、基本的に何が入っているか見えないから
ありあわせのもので作っても、ひと目が気にならない。
しかも、お弁当のように広げる必要がないから
狭いスペースでも、仕事机の隅っこをささっと片付けるだけでも
簡単に食べられる。
体にいいことは
一回作って、それでOKってことじゃなくて
これなら、また作れるな、作りたいなって思えることも大事だから
作り方も、とっても簡単にしました。
すべての材料を小さなフラパンにいれ
蓋をして加熱。
ひと煮立ちしたスープジャーに移すだけ。
後はスープジャーの保温力を利用するので
昼ごろまでに具材は柔らかくなり、スープな旨みが染み出し
飛び切り美味しいスープになるというわけです。
忙しい朝でも5分程度で作れるし
切る手間も極力少なくなるように考えましたので
料理の苦手な人でも大丈夫です。
もちろん、自然の旨みを最大限に引き出して利用するのが奥薗流ですから
鰹節、昆布、乾物、ちりめんじゃこ、肉類などのうまみを利用して
シンプルで美味しいスープに仕上げるテクニック満載です。
今回特にこだわったのが
今、女性の悩みで多いのが冷え性と便秘だと思うので
体を温めるショウガや香辛料を使ったものを多く紹介したのと
糸こんにゃくをヌードル代わりにしたスープ麺や
米の20倍もの食物繊維を含んでいる押し麦を使ったおかゆ&リゾットも
たっぷり紹介しました。
その他、お疲れ気味の時にもおすすめの胃腸にやさしい、スープなんかも紹介しています。
ほんの少し、自分の体に時間と手間とエネルギーを使ってみる。
朝の5分。
体が温まったり
不足している栄養が体に入るだけで
なんだか幸せな気分になること間違いありません。
まずは週1回でも2回でも
温かいスープのお弁当、はじめて見ませんか?
コメント
仕事先がマシン室仕様でとにかく寒いので、スープジャーのお弁当デビューしようと思って買いました。
基本的な考え方がとてもわかりやすく、量的にも明確に書いてあるので、最初から美味しくでき、かつ応用がきき、誠に重宝しています。
また、使用している調理用具についての説明も、それを使用する理由がきちんと書いてあるので参考になりました。
ありがとうございました。
14日、Zip!でスープジャーのスープの作り方を紹介するんですが、お知らせするのを忘れました。
すいません。
でも、本を見て作ってくださっているとのこと。すごくうれしいです、ありがとうございます。
スープは、本当にいいですね。
本当にありがとう。