でいりいおくじょのBLOG

2013.03.14

意志の力で自分は変えられる?

やらなきゃいけないことを、ぐずぐず先延ばしにしたり
わかっちゃいるけど、どうしてもやめられなかったり。
自分で自分をコントロール出来ないのは
全て自分の意志の弱さなのでしょうか?
そんな疑問に、すかっと答えてくれる本に出会いました。
「スタンフォードの自分を変える教室」
〈ケリー・マクゴニガル著 神崎朗子訳 大和書房〉
 
著者はスタンフォード大学の医学部健康増進プログラム担当の健康心理学者であり研究者。
この本は、スタンフォード大学生涯教室プログラムの公開講座をまとめたもので
 
ストレスと上手に付き合って、健康的な選択をするにはどうしたら良いかということを
心理学、経済学、神経科学、医学の画分の最新情報を元に解説しています。
同時に、自己コントロールの限界を理解し、
意志力を鍛えるための方法をわかりやすく紹介しています。
 
構成は9つの章からなっていて
意志力とはどういうものかという話から始まり
意志力を妨げている原因を探り、意志力を強くするトレーニング方法
意志力に影響を与えるものへと話が進みます。
そして、それぞれの章の終わりに、
具体的に考えるための課題と実践用の実験が提示されていて
書かれていることを、実際の自分の体で試し
最終的には自分自身を変えられるようなプログラムになっているのです。
 
そもそもこの本でいう意志力というのは
「やる力」と「やらない力」と「望む力」の3つ。
やる力というのは、ダイエットをしようとか、毎日運動を使用とか、野菜を食べようとかということですね。
やらない力というのは、お酒をやめようとか、タバコをやめようとか、
甘いモノを食べ過ぎないようにしようとか
望む力というのは、~のようになりたいとか、大学に受かりたいとか、~へ行きたいとか。
3つめの望む力というのが、意志力の最終形というか
そのために、~をやる、~をやめるがあるという風にも考えられます。
 
そこで、私も自分に課題を与えてみました。
「やらない力」は、イスに座るときに足を組まない。
「やる力」は、仕事の優先順位を考えて仕事をする。
 
イスに座るときに足を組まない、は
無意識のうちに組んでいることがあって、これって、骨盤や背骨が歪んでいる証拠出し
そういう座り方をしていると、確実に腰も炒めることになります。
頭ではわかっているのにやめられないのは
もう、体の癖のようなものだと思っていましたが
意志の力で治せるものなら、治したいと思ったのでした。
 
仕事の優先順位を考えて仕事をする、というのは
なぜだかわからないのだけれど、忙しい時に限ってどうでもいい雑誌を読んでしまったり
別に見たいわけでもないテレビの前にダラダラ座っていたりすることがあり
やるべきことがあるのに、やれないということが良くあるんです。
これを、このプログラムで、なんとか克服してみようと思ったのです。
 
最終的に望むことは
生涯元気で、やりがいのある仕事を楽しみながらやりたい、ということです。
 
この本によると
意志力というのは、進化によってえた能力で、誰でもが持っている本能で
脳と体で起きている現象を対応させる能力なんだそうです。
つまり、脳で望んでいることを、身体がきちんとやるという、そういう能力。
 
でも、その能力を妨げるものがあって、その一つがストレス。
だから、意志力が弱いとか、意気地なしとか、怠け者とかと考えていることは
実は、そのストレスが原因で、エネルギーを自己コントロールにうまく使えてないだけ
という可能性もあるというのです。
 
ストレスを減らす方法としては
深呼吸、睡眠、エクササイズ〈軽い運動〉、リラックスなど
 
まずは、ストレスを取り除き、
自己コントロールに十分なエネルギーを使えることを考えてみました。
 
軽い運動は、意識的にやっていたので
考えられることは睡眠だなと思い
12時には寝るようにしました。〈無理な時でも、絶対1時を過ぎないように〉
あと、こまめに深呼吸。
そして、イライラしそうなときは、鏡を見て口角を上げ、意識的に緊張の緩和をする。
好きな本をお風呂に浸かりながらゆっくり読む。
 
これらを意識的に続けてみたところ
なんとなんと
確実に、効果が見られました!
 
足を組むクセは、完全に治ったわけではないのですが
足を組まないようにしようと踏ん張れるようになったのです。
また、今まで締め切りギリギリでないと、なかなか出来なかったことが
余裕をもって、サクサクとできるようになり
また、仕事机の引き出しに隠してあるチョコレートが、殆ど減らなくなりました。
ストレスを緩和するために、無意識にチョコレートを食べていたんです、私。
 
すごいですね。
意志の力って、頑張って強くするものではなくて
ストレスを無くすことを考えただけで、
全然頑張らなくても意志の力が働くようになるなんて
 
この本には、これ以外にも
いろんな考え方のヒントや自分自身を使った実験方法が紹介されていて
私も楽しみながら、自分自身をどんな風に変えられるのか試しているところです。
 
やみくもに頑張れ頑張れと自分にムチ打ったり
できない自分を、だめなやつだと思って落ちかんだりするのは
全く、的はずれなことだったんだということが、
この本を読めばよくわかります。
 
大事なのは
自分の意志力が、どうやれば最大限に引き出されるか
障害になるものを取りいたり
意志力を強くするためのちょっとした訓練をしてみたり
具体的に、動くこと。
そして、その方法はあるのだということ。
 
どうしてもやめられないこと
やらないといけないのに、どうしてもできないこと
自分の意思が弱いからだと責める前に
この本を読んでみる価値、有りですよ。

コメント

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「送信」ボタンを押してください。

PageTop