家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
もしかしたら、以前にも書いたことがあるかもしれませんが
お米を測る単位って
1合ですか?それとも1カップですか?
些細な事ですが
どうしても、いつもいつも、気になって仕方ありません。
ご飯物のレシピを書く時
私はカップ表示で書くんです。
というのも、1合、2合っていう言葉が
なんだかもう時代の遺物のような気がして。
だって、牛乳とか出しとか、液体の表示って
ccで書くかカップで書くかどっちかで
出し汁1合って書かないと思うんですよね。
なのに、なぜ米だけが合で表示するのか
それが、不思議で不思議で
しかも
1合は180cc
1カップは200cc
米1カップなら、普通の計量カップ1杯で測れるけど
米1合だと、計量カップでめちゃ計りにくと思うんです。
でも、世の中の米料理のレシピって
まだまだ”合”で表示されているものもかなりある。
たぶん、多くの人が炊飯器でご飯を炊いていて
その炊飯器に付属されているカップでご飯を測って
内釜のメモリの線まで水を入れる、というやり方で炊いておられるから
このへん、あまりめんどくさくないんだと思うし
だからこそ、このことがそんなに重大なことと思われて来なかったんだと思うのです。
でも、米を測る単位だけが、“合”と”カップ”と2つあるって
やっぱりややこしいと私は思うんですけど
どうですか?
以前訪れた調理学校の教室で
1合カップと200ccのカップがごちゃまぜになってしまわれていて
これって、使うときに間違わないのかと、いらぬ心配をしたこともありました。
でも、考えてみたら
電気炊飯器って、2合炊きとか5合炊き、というふうに売られているから
これを、2カップ炊き、とか5カップ炊きというふうに言い換えるのは
なかなか難しいことなんですかね。
まあ、それもわからないでもないですが
料理研究家としては
単位を統一してもらったほうが、断然レシピも書きやすくなるし
私のように炊飯器以外の道具でコメを炊く人にとっても
水加減や調味料の割合も、カップ軽量のほうが断然計算しやすくなるわけで。
料理のやり方って、想像以上に保守的で
素材の品種改良は急速に進んでいるのに
現実の調理法が、まだまだ旧態然としている部分はたくさんあって
でも、これってもう必要ないんじゃないってこと
もっと今の食材にあった方法があるということを
説得力のある具体的な方法とわかり易い言葉で伝えていくこともまた
家庭料理研究家の仕事だと思って来ました。
もっともっと、勉強しなければ、です。
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