でいりいおくじょのBLOG

2013.03.17

知らないと怖い血管の話

65歳以上の人が寝たきりになる原因の第一位は
脳の血管事故。
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血。
加えて、心筋梗塞などの血管の事故というのは
「知識の力」で予防、改善ができるのだそうです。
「知らないと怖い血管の話」
〈高沢謙二著 PHPサイエンス・ワールド新書〉
 
この本によると
命にかかわる血管の事故を起こす最も多いな原因は
血管が硬くなること。
血管が硬くなる原因としては
血管そのものが硬くなる場合と、一時的に硬くなる場合があり
 
血管そのものが硬くなる原因としては
加齢、動脈硬化、脂質異常、糖尿病
 
血管が一時的に硬くなる原因としては
高血圧、緊張、ストレス、寒さ
 
こういった、血管が硬くなる状態を血管の老化といい
今までは、加齢とともに進行するばかりだと考えられてきたのだけれど
最近の研究では、食事、運動、生活習慣の改善で
血管の状態も良くなるということがわかってきたのだそうです。
 
この本には、そもそも血管ってどんなものかという話から始まって
心筋梗塞や脳卒中が起こるメカニズムも詳しく解説されていて
けっこう読んでいると怖くなるので
なかなか、生活を変えられない人は、それだけでも読む価値が有る気がします。
 
更に、血圧の話も詳しく書かれていて
へえ~っと思ったことは
血圧というと
上の血圧と下の血圧の数字だけを気にしがちですが
実は、上の血圧の値から下の血圧の値を引いた数字〈脈圧〉も大事で
大体50前後なら正常と考えていいそうなのですが
この上下の差がすごくあいていれば
それは動脈硬化が進んでいるというサインなので、
下の血圧の値が低いからといって、安心はできないのだそうです。
 
この本では家庭での血圧測定も進められています。
血圧は、できるだけ毎日、それも一定の時間帯に測ることで
血液からの重要なサインを知ることができるそうで
 
実は、私も家庭用の血圧計、使っています。
一応、朝、ごはんを食べる前に測っています。
腕に巻いて測るだけで、時間も数分しかかからないので
おすすめです。
 
測ったからといって、何がどうなるものでもないかもしれませんが
少なくとも、自分の血圧を知ることで
食べ物とか、運動とか、少しでも気をつけるようになるだけでも
メリットだと思うんです。
 
この本には血管を固くしないための食事のヒントとして
野菜中心の和食で腹八分目に食べること
色んな色の野菜を食べること
 
日常生活のヒントとして
運動、睡眠、禁煙、ストレスをためないこと
等があげられていました。
 
ちなみに、私が毎日の食生活の中で、
意識的に食べるようにしているものは、きのこと海草です。
 
この2つが良い理由は
まず、カリウムと食物繊維が多いこと
 
カリウムは、体内のナトリウムを排出してくれる働きがあるので
塩を減らすのと同じような効果が期待できるし
食物センイ、特に不溶性の食物繊維は
腸の不要な脂を絡めとって外に排出してくれるデトックス効果が期待できます。
加えて、エネルギーの吸収を緩やかにしてくれるので血糖値の上昇が緩やかになり
糖尿病の予防や、改善効果が期待出来ますね。
 
更に、たくさん食べても低カロリーですし
これ自体にうまみがあるので、
調味料を少なくしても美味しくしてくれる心強い食材ですし
更に、調味も簡単!!
 
きのこは
汁物や炒めものはもちろん
たとえばお酒をふりかけて酒蒸しにしたものを
サラダのトッピングにしたり、和え物にしたり
 
海藻は、この時期は新わかめが美味いの
酢の物やサラダ、味噌汁などに
カットわかめも買い置きしておけば、
冷蔵庫の野菜がちょっと足りない時も重宝します。
 
焼き海苔なんかも、買い置きすると手軽に食べられていいですね。
手で揉んでサラダに混ぜたり
おやつ代わりにそのまま食べたり。
 
血管を老化させないために
塩分を控えたり、脂肪を取り過ぎないようにしたり
あとは、糖尿病の予防も大切になって
あれこれ、考えながら食事を作るのも食べるのは、大変といえば大変。
 
別に毎日100点満点取ろうと思わなくても
とりあえず60点でいいから、毎日続けられることを見つけるってことも
大事だと思うんですよね。
 
そういう意味では、まずはできるところから
きのこと海藻から初めてみるのも、いいのでは?

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