家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
仕事で、とってもお世話になった人と再会しました。
かれこれ6~7年ぶりくらい。
本当に懐かしく、うれしい出会いでした。
東京に出てきたばかりの頃。
山手線の内回りも外回りもわからないような田舎者だった私。
自分より料理の上手い人なんて
掃いて捨てるほどいるという現実に直面して
東京に来るときにいっぱい持っていた
夢や希望や根拠のない自信が
あっという間に、みるみるしぼんでいって
料理研究家になるために
どういう道筋を歩めばいいのか、
東京に来てもやっぱりわからず
それどころか
料理研究家へとつながる道に立ってもいない
ということが、もうかなりはっきりわかってきていて
このままだと路頭に迷うかも、という不安が
かなり現実味を増してきていて
そんな中
私のことをすごく応援してくれる友人がいて
彼女は、ある子育てサークルの主要メンバーで
その彼女が
奥薗さんは絶対大丈夫
後、数年すれば、絶対頭角をあらわす人だよ。
と言い続けてくれました。
もうかれこれ10年以上も前の話。
ある時、その彼女が
知り合いの喫茶店を借りきって
私の料理を、友人の陶芸家の器に盛って食べる会
というのを開いてくれたんです。
その時、参加してくださったのが
昨日会った人。
その時、私にとても興味を持って下さって
それから、仕事では随分お世話になりました。
言ってみれば、
料理研究家として一人立ちするきっかけを作って下さった一人。
あの頃のことを思うと
今でも、ありがたくて泣きそうになるくらい。
そして、久しぶりにお目にかかり
懐かしさと嬉しさでいっぱいになりました。
あの頃
一緒に仕事をさせてもらう中で
たくさんの自信をもらい
自分の未知なる力も発見できたし
それがまた、次への力になりました。
人は、人とのつながりの中で
力や勇気や自信をもらい
生きさせてもらっているのですね。
あらためて、
そんな出会いに感謝した私でした。
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