でいりいおくじょのBLOG

2021.08.06

だしの話

Youtubeで、鰹節をそのままバサッと入れる奥薗流を

ブシブシするという風に表現してくださった方がいて

爆笑しました。

 

その後、その言葉がすごく気に入って

私もかつお節をそのまま使う時は、ブシブシするって言っています。

 

このブシブシを考え付いたのは、子育てをしている時です。

 

子供には、できる限り自然の味で育てたい

キチンとしただしの味を知ってほしいという思いが強く

 

最初の頃は、

昆布をかつおで、教科書通りにだしを取っていたのです。

 

ところが、

引き上げた昆布と、出しがらのかつお節をどうしたものかと、

悩むようになりました。

 

というのも、

昆布は角切りにして冷凍保存し

ある程度たまったところで昆布の佃煮を作る

 

かつお節もためておいて、たまったら乾燥させてふりかけにする。

 

教科書通り、一生懸命やりました、

 

でもね、

昆布の佃煮や、かつおのふりかけを消費するスピードよりも

出し殻が増えるスピードの方が速いから

 

だしをとればとるほど、出し殻がたまる、たまる、たまる。

 

この出し殻、いったいどうしたらええねん!!!

 

ってなりました。

 

いや、捨ててもいいんだとも思うんですよ

出し殻なんだし

 

でも、こういうのをきちんと料理できる人こそ、主婦の鏡ってもんやないの

ってその時は、信じてたから

出し殻も料理できないなんて、主婦失格やん、くらいに思ってしまったんです。

 

更に、追い打ちをかけるように

友人が言いました。

 

奥薗さんみたいにきちんとだしをとることは尊いけれど

私は、簡単にインスタントを使って、その分の時間、子供と遊ぶ方を選ぶ。

 

本当にその通り、

 

本当にその通りなんだけれど

私は、やっぱり本物のだしを子供に食べさせたかったし

そして、子供とも遊ぶ時間も欲しかった

どちらか一方なんて選べない。

 

で、

考えたのが、昆布もかつおも引き上げずに、全部そのまま食べる方法だったのです。

 

これなら、インスタントのだしの素を使うのと同じくらい簡単で

繰り返し、いろんな料理に応用ができます。

 

しかも、全部食べるので

こすための道具もいらないし

出し殻も出ない

 

そして、何より本格的なおだし!!

 

うん、最高、最高!!!

 

本当は昆布もキッチンはさみでチョキチョキ切って、全部食べたいんだけれど

最近、昆布の値段がやたら高くなり

普段使い出来る値段じゃないし

私の大好きな羅臼昆布なんて、そもそもスーパーの棚に並ばなくなったりして

(たぶん、ヨーロッパでも昆布の人気が出て、レストランなどでも使われるようになったので

品薄になって高騰しているんだと思います)

使うのをやめました。

 

これはもう、家庭料理で使えるようなものじゃないなと判断したのです。

 

そんなわけで最近は、ブシブシだけです。

でもね、

皆さん、ブシブシしてくださっているので、とってもうれしいです。

 

昨日は、添加物の話を書きましたが

添加物を避けることばかり考えて料理するより

 

ささっと本格的なだしの味のする料理を作れること

それも、にっこり笑って、涼しい顔をして料理して、美味しく食べる

そういう生き方が豊かでいいなと思っています。

2021年8月5日トラ

 

コメント

  1. へいこ より:

    私もだし殻を捨てるのに抵抗があり、とりあえず冷蔵庫に入れておいて結局ダメにして、だしを取るのが
    嫌になってしまいました。でも最近は、奥薗さんのだし昆布は具の一部、あとかけ鰹節方法を実践させて
    いただいてます。鰹節の消費量が増えました。ところでラオス昆布って羅臼昆布の変換違いですよね?

    1. 奥薗壽子 より:

      ひえ~~~、またしてもやらかしました。
      ハイ、羅臼の変換ミスです。
      ラオスって、国が違うやん。
      ご指摘、感謝感謝。

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