家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
以前、新わかめ採りに行ったことがあります。
あれはまだ寒い寒いころで1月とか2月ごろだったと思います。
夜中、船に乗せてもらって、瀬戸内海にこぎ出したんです。
そして、海の真ん中までくると、そこでしばし待機
しばらくすると
みるみる海水が減っていき
陸地が見えてくる。
その日は大潮の日だったのです。
それはとっても幻想的な光景で
真っ暗なんだけれど
海だったところに、ごつごつした岩肌が現れる。
陸地です。
そのごつごつした岩でできた陸地に船から降りると
船は、元来たところに戻っていく
つまり、私は、その岩の上に取り残されるわけです。
(一応、ベテランの友人と一緒でしたけど)
めちゃ不安。
真っ暗で、海の真ん中で
今は陸地になっているけれど
ついさっきまで海だったわけで
やがて、海の水が再び満ちてくるので
もしも、船が迎えに来なかったら
冬の瀬戸内海の真ん中で、おぼれ死ぬ運命・・・!!!!
そのスリル満点の状況の中で
その、ごつごつした岩の上で何をしたかっていうと
わかめを取るんです。
わかめが、その岩肌に張り付いているのですよ。
ほら、わかめってひらひらと水の中で立っているような気がしますが
あれは、水があるからで
海水がなくなったら、べたっと岩肌に張り付くしかないでしょ?
それを、手で持ち上げて、根元のところナイフで切る。
ハイ、これがわかめの収穫!!
いやあ、その時、わかめは植物だ、野菜だと思いましたよ。
でね、
その収穫したとれとれのわかめをどうしたかっていうと
岩肌に、キャンプ用の小さなコンロを置き
鍋に湯を沸かし
そこでわかめをしゃぶしゃぶして食べるの。
これ、めちゃめちゃおいしいです。
なんといっても取れたて新鮮
しかも、新わかめで、とにかく柔らかい。
最高でした。
以来、わかめには、めちゃめちゃ愛情を感じています。
わかめ、かわいいです。
だから、カットわかめも大好き。
今日のYoutubeはわかめの炒め物を紹介しました。
是非是非、作ってみて下さいね。
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