家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
野菜料理238の前半撮影が終わったのが7月5日
4日間、一日平均約8~9時間休みなく料理を作り続け
125品作りました。
とりあえず、目標達成です。
別に
長時間料理を作り続けたことや
これだけの料理点数を作ることが、私の目的ではないので
それを自慢するつもりは全くないのだけれど
ただ、
一連の料理の工程
野菜を洗って、切って、料理して、使った道具を洗って拭いて
を、125回、全部自分一人でこなして
煩わしい作業や、めんどくさいと思う工程がひとつもなかったことが
自分の中では、とっても嬉しいのでした。
洗い物が少ないとか
下準備が簡単とか
ゴミが少ないので後片付けが楽とか
そういうことは、自分で全部やらないと実感としてわからないし
そもそも料理が好きなので
そういうことに対してめんどくさいとか億劫だとか、
普通の人よりは思ったりしない方なので
普通の人が料理するよりも
もっともっと過酷な状況に追い込んで
なおかつ、めんどくさくないか、億劫でないか
ということを、自分に問うてみる必要があると思っていて、
そういう意味では
8~9時間、休みなくぶっ続けで料理し続ける状況というのは
まさに、自分の料理を試すにはもってこいのシチュエーション。
アシスタントを使わない理由の1つはここにあります。
9時間くらい作り続けていると
さすがに身体も疲れるし、集中力もなくなってきますが
その疲れてきた状況にあっても、
めんどくさいと思う工程は1つもありませんでした。
それが、私にとって、大きな意味があるのです。
今回の本は、野菜を簡単に美味しく食べられるレシピでありつつ
忙しい人でも、疲れている人でも
これなら作れるというような料理を目指していて
別に買ってきたお惣菜や外食を否定するつもりはありませんが
やっぱり、自分で作った野菜料理の美味しさというのは
たとえ多少しおれかけた小松菜を炒めたものであっても
格別な美味しさがあって
元気を与えてくれるものだと、私は信じているのです。
そういう意味で
自分が実験台になって
すべての作業を自分一人でやってもなお
次の一品を作るときに、全く億劫な気分にならず
気軽に次の料理に取りかかれたことが
今回のレシピに対する確信につながったと思っています。
これなら、きっと作ってみようと、思ってもらえると。
この野菜料理238の後半撮影は1週間後。
前半が終わってからの数日は
この後半のレシピの最終調整と試作に追われていました。
今回の本は前作2冊あるので
その本のレシピと重ならないものを考え
又、この本の中でも
料理法や味付けが似たようなものにならないよう
食材が重ならないよう
又、見た目が同じようにならないように
バランスを取る必要があって
もちろん、私自身のこれまで出した本のレシピとも
重なっていないか、チェックしつつ料理を考えていかねればなりません。
その上で、不要な調味料やプロセスをギリギリまで省くこと
とにかく試作、何回も何回も試作。
とりあえず、今日、後半のレシピが全て出来上がりましたが
まだ撮影日のギリギリまで
できる限りの試作を繰り返しやるつもりです。
出来上がったように見えるレシピでも
くり返し作ることで、はじめて見えてくることがあるのです。
難しいことは何もなく
どこのスーパーで売っているような普通の食材を使って
料理の好きな人も嫌いな人も
料理が上手な人も初心者でも
失敗なく作れるレシピ
それを目指して、後半もがんばります。
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