家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
こんな仕事をしていると
なかなか先の予定が立てにくく
春に娘と京都旅行でもと思ってホテルまで予約していたのに
結局仕事が入り、キャンセルすることに。
いや、仕事をいただけるのは本当にありがたく
それに対して文句など行ったらバチが当たるのはわかっているのですが
楽しみにしていたものがなくなると
正直、へこみます。
悪い時には悪いことが重なるもので
お風呂場の電気が壊れるわ、
iphoneが突然つながらなくなるわ、
大事にしていた服にシミをつけるわ、
通販でうっかり変なモノを買ってしまうわ、
泣き面に蜂とはこのこと
地獄の底にドドーンと落ちたような気分で
どうせ私の人生なんて・・・
と、お先真っ暗な感じさえしてしまう。
ところが
絶望的な気分になった途端
いろんな友人知人からの連絡が入る
久しぶりに会いませんか?とか
○ ○に行きませんか?とか
☓☓を食べに行きましょう、とか。
思いがけないお誘い。
何なのでしょう、これって。
最初は、なんだか気が乗らないな~と思ったりもするのだけれど
気がついたら、なんだかそわそわ、ニコニコしている自分がいたりするのです。
たぶん、
スゴーク大きな楽しみや幸せはなくても
久しぶりに誰かと合うとか
ちょっとおでかけしてみるとか
そんな些細な幸せが、日々の暮らしの中に時々散りばめられているだけで
なんだか、にこにこして暮らしていけるものですね。
むしろどーんと大きな幸せより
こんなちまちました楽しみが数多くある方が
もしかしたら、幸せの分量としては多いのかもね。
昨日の夜おからを煮て
それも和風に甘辛く煮たおからなんだけれど
朝ごはんに、マヨネーズと一緒にパンに挟んで食べたら
意外に美味しくて
それを食べた息子が
パンの時に大豆食品を合わせるのは難しいのに
おからドックだったら栄養的にいいね
なんて言ったんです。
普段栄養の事など全く考えてないはずの息子が
突然そんなことを言ったのがおかしくて
朝から、一人大笑いしました。
おからが美味しく煮えたこと
おからをパンに挟んだら思いがけず美味しかったこと
息子が意外にも栄養の事とか考えていたこと
そんなささやかな幸せで
今日は一日、ニコニコしていられそう。
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