家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
京都出身ですというと
じゃ、納豆食べられないでしょ?
と言われることがあるけれど
全然そんなことはありません、大好きです。
そもそも関西人は納豆嫌い、っていう話はどこから来たんですかね。
少なくとも
京都では納豆、普通に食べてると思います。
京都の大徳寺のそばに
紫竹納豆という老舗納豆があります。
大独自で作られる大徳寺納豆というのは
いわゆる浜納豆みたいに糸を引かないタイプの納豆なんですけど
紫竹納豆というのは、普通の糸引き納豆。
これがとっても美味しい。
ある時仕事で愛知県の納豆屋さんを取材したことがあるんですけど
そこで作られている納豆が
その紫竹納豆にすごく良く似ていて
(味とか香りとか粒の大きさとか、パッケージの感じとか)
話を聞いてみたら、紫竹納豆で修行をされたということが判明。
なんか、ちょっと嬉しかったな~。
そんなことを急に思い出したのは
次の本の準備のために
納豆に関する本を読んだり、試作をしたりしているからでして
本の最終段階は、いつも次の本の準備と重なり
本やら試作料理やら食材やら、
頭の中も台所も仕事部屋も結構ごちゃごちゃになってきます。
衣替えをしようと思いつつ
冬服を出したまま、春服をどんどん出して
更に春物の服を買いたしてしまっているような状態。
で、納豆なんですけど
調べれば調べるほど、納豆っていい食材ですね。
『納豆は効く』
解明された納豆パワーの秘密
(須見洋行著 ダイナミックセラーズ出版)
によると
納豆に含まれるナットウキナーゼという酵素が
血栓を溶かして、血液をサラサラにしてくれる効果があり
血管内にできた血栓を溶かせる食品は
世界で今のところ納豆だけなんだそうです。
しかも、食べてすぐから血栓の溶解が始まり
短い人でも4時間
長い人では8~12時間も効果が持続するらしい。
と言うことは、つまり
納豆を日常的に食べることで
心筋梗塞とか脳梗塞の予防ができるということなんです。
これはすごい。
更に、ナットウキナーゼは胃をそのまま通過して腸に到達し
その活性を失わないで、吸収されるそうで
腸内環境改善効果も期待できる!!
たしかに、かの小泉武夫先生も
世界の未開の地へ行かれて
とんでもないところで、とんでもないようなものを食しておられるにもかかわらず
食中毒にもならず元気で過ごしておられる理由は、納豆だと著書に書かれておられました。
何でも、旅行中はほぼ毎食納豆を食しておられるようで
一緒に同行した皆さんが、とんでもないことになったときも
納豆のおかげで、お一人だけ大丈夫だったそうだし。
そんな訳で、日々納豆料理の試作に励んでおります。
ナットウキナーゼが血栓溶解性を発揮するのは
60℃以下だそうなので(酵素なので死んじゃうんでしょうね)
基本的に、加熱しないで料理しようとしてまして
納豆に何かをプラスして、これは合うとか、これは合わないとか
日々、遊びながら試しております。
今日はところてんに納豆を混ぜて酢の物にしてみたんだけれど
意外に悪くはなかったです。
何事も熱中して過ぎて、周りが見えなくなる傾向があって
一歩間違えると
ちょっとゲテモノになってしまうところがあるから
気をつけないととちょっと思っています。
納豆+ところてんは、気持ち悪い?
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