家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
夕方ぐっと冷え込むようになると
豚汁みたいな具沢山の汁物を作りたくなります。
これ一品でおかずにもなって
野菜もたっぷり食べられて
後はありあわせのおかずでもなんとなく様になるのがいいですよね。
あっ、関東では豚汁は『とんじる』って言うけど
私、関西人なので
豚汁は「ぶたじる」と発音します。
豚汁に入れる野菜の種類とか
作り方とか
我が家では
その時々の状況でどんどん変化していってます。
ずーっと昔は、野菜とお肉を炒めて作っていたこともあるんだけれど
豚肉は炒めずに入れたほうが柔らかく
また、豚肉の旨味がお汁に染み出して美味しい気がして
炒めずに煮るのが我が家流。
肉の部位も、昔は豚バラとか肩ロースのような
ちょっと脂のある部位を使っていたけど
最近は、動物性脂肪の取り過ぎとかカロリーとかも気になるので
豚もも肉の薄きりです。
いや~、いろんなことが気になるお年ごろなのであります。
でもね、もも肉って煮過ぎると硬くなって
家族から文句が出るので
作戦を練りました。
先に野菜だけを柔らかく煮ておいて
最後に肉を入れるの。
で、肉に火が通ったら味噌を溶いてネギを入れてできあがり。
これだと、肉がすごく柔らかです。
でも、これにも欠点はありまして
豚肉をコトコト煮ることで汁にいい旨みが出るのだけれど
これだと、じっくり煮込んだ深みのある旨みが少なく
油のコクも少なく、やっぱりサッと煮た感じのさっぱり味になってしまうんですよね。
だから、野菜を煮るときに
煮干しを5~6尾くらい砕いて入れて
昆布も細きりにして入れて
干ししいたけは手で砕いて入れて
旨みの援護射撃をするんです。
旨みを何重にも入れておくと、
さっぱりしてても、物足りなさがなくなってわけ。
今日の具材は
大根、人参、ごぼう、しめじ、油あげ
さつまいもの入っている豚汁が好きなんだけど
さつまいもがなかったので
かぼちゃを入れてみました。
カボチャが甘いので、玉ねぎはやめて
最後に青ネギをたっぷり。
カボチャがちょっと煮溶けて
おしるが黄色になってドロリとなったようなのが
さつまいもの和風ポタージュみたいで、
美味しかったですよ。
食べるときに、七味唐辛子を振ると、
ぴりっとして、それもまたよかった~。
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