でいりいおくじょのBLOG

2015.07.27

夏は甘酒!


私が一年中、手作りしているものの一つに甘酒があります。

甘酒というと、寒い時にしょうがをたっぷり入れてフーフーして飲むイメージですが

実は、夏の甘酒、すごくおすすめなのです。

そもそも、甘酒って夏の季語で

食欲が落ちて、夏バテ気味の時の栄養補給として、昔から重宝されてきた食べ物なんですね。
 

私が、この時期一番好きな食べ方は

フルーツと一緒にヨーグルトに混ぜるの。
 

プレーンヨーグルトに甘味がほしい時、ジャムとか蜂蜜を入れると思うのですが

その代わりに甘酒を入れるんです。
 

麹の粒粒した食感が、とろりとしたヨーグルトとよく合うのです。


ところで、甘酒って夏の季語なんですけど

実は、なんで夏なんだろうなあ~とずーっと思ってたんです。

滋養強壮っていうけど、

冬の寒い時期、熱々の甘酒とショウガで風邪予防にもなるので、

冬の季語にしておく方が、自然じゃないのかと思っていたのです。
 

でもね、一年中甘酒を作っていると、

やっぱ甘酒は夏のものだわ、と納得できるようになったのです
 

どういうことかというと、
 

甘酒って、おかゆに米麹を入れて、温かいところにおいて発酵させるんですね。

ふつうは、炊飯器を使ったり、こたつを使ったり、湯たんぽを使ったり。
 

で、ある時、夏の暑い暑い日。

車のボンネットで目玉焼きが作れるか、という実験をテレビでやっていて

(確かできたはず)

それを見た時、甘酒くらいなら普通に発酵するわ、と思ったんです。
 

で、やってみたら、本当に上手にできた!!
 

ということはですよ、

昔は、炊飯器とか炬燵とか、そんなものを使わず

夏の暑い日、そこらへんで普通に麹を発酵させて作っていたのではないかと

だから、甘酒は夏の季語なのではないかと思ったわけ。

これ、あくまで私の推測ですけど。
 

いずれにしても、夏は甘酒を作るのには適した時期なので

作り方を書いておきますね。
 

まず、洗ったもち米1/2カップに水2カップを入れて

おかゆを炊きます。

炊く道具は、炊飯器でも鍋でも。

ちなみに私は圧力鍋で炊いてます。

(圧力鍋だと、浸水なしですぐに炊けるので)
 

炊き上がったら、ここに水100㏄を入れて、温度を下げ

米麹200gを手で砕いたものを加えてひと混ぜ。
 

あとは、ふた付きの保存容器に移して、バスタオルなどで包みます。

冬だと、私はこれを湯たんぽで保温しているんだけど

この時期だと、暑い暑いべランでに出しておくんです。
 

でね、朝9時とか10時くらいに仕込めば

夕方の5時くらいには出来上がりです。

ほったらかしで、自然の熱を使って、甘酒が発酵する!!

なんとも、エコではございませんか。
 

ちなみに、私のこの配合は、売っている甘酒よりもかなり濃いめです。

だから8時間くらい発酵した後、ふたを開けると

水分が少ないので大丈夫か?

って感じに見えますが、スプーンでかき混ぜるとトロリとなってきます。
 

最初におかゆを炊くときに、水2カップを水4カップにすれば

市販の甘酒に近いさらさらのができるんだけど

保存するときのことを思うと、濃縮タイプで作る方が場所をとらないし

料理の甘みとして、調味料代わりに使うこともできるので

濃縮タイプの方が便利なんですね。
 

例えば、最初に書いたヨーグルトの甘み以外にも

フルーツを食べやすく切って、この甘酒にマリネしておけば

素敵なデザートになるし

100%の果物ジュースで割るのもおいしいです。
 

また、変わったところでは、みそと甘酒とオリーブオイルを混ぜたものに

塩をした肉や魚をつけておくと、保存もできて

いい感じの甘さの味噌漬けが簡単にできます。
 

夏の甘酒。

発酵食品を上手に取ることで、おなかの中から元気になれます。

この夏一度、挑戦してみませんか?
 

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