家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
BS1スペシャル 「食の革命 10年後の私たちは何を食べている?」
を見ました。
温暖化や、環境破壊、人口の増加などで
このままいけば近い将来、
食力の問題は深刻化することは確実で
そのために、世界で様々な取組が行われているそう。
たとえば
牛の入選の細胞をバイオテクノロジーで増やし
そこから牛乳を作り出せたり
魚の細胞を増殖させて、魚のすり身を作りだせたり
植物由来の成分から肉(そっくり)のものを作れたり
(これは来年あたり商品として流通されるかも…という段階)
厳しい環境の中でも育つ穀物が、科学の力で品種改良されて作られたり
果ては、空気の中からたんぱく質を作り出せたり。
番組を見ながら、
えええ~~~~っ、ええええ~~~~っ
って叫びました。
いやあ、実際問題
近い将来、食糧不足は確実に起こりうるとは思うけれど
心のどこかで
自分が生きている、この時代ではないはずって思っているところがあって
けれど、このドキュメンタリーを見ると
もう、すぐそこまで、壊滅的な状況は差し迫っていて
今、対策を取らなければ
大変なことになるところまで来ているのだということを思い知りました。
食力不足になったら
昆虫が、最も優秀なタンパク質源だというのがよく言われていますから
私が生きている間に
昆虫が日常の食卓にのることは起こりうるのかもってとこまでは
思っていました。
けれど、
ここでやっていることは、昆虫色とは次元の違う話
科学の地らで職を生み出したり、増やしたりしようとする試みなのですから。
バイオや化学の力で作りだされた人造肉や植物由来の肉を食べるというのは、
正直、想像できません。
受け入れられるかどうかも分かりません。
選択する余地がある間は
もしかしたら、それを選ばないかも‥って思います。
けれど
いろんなことが暮らしの水面下で大きく変化し始めていて
気づかないうちに、いつの間にか暮らしの中に入り込んで
10年後には
今とは全然違うものを、当たり前に食べている
という事もあり得るんだなあと思いました。
研究者や科学者の方が
研究し、開発されていることは素晴らしく、意味のあることだとは思うけれど
食べるということが、栄養を取るという事と同意語にならないように
その事だけは、切に思いました。
食べることが
必要な栄養を摂れればいいということになったら、
人の幸せは、確実に減ると思います。
いや、本当に力量が不足したら
そんなことは言っておれないのかもしれませんが
何かちょっと、引っ掛かるものを感じる私がいました。
環境が破壊されても
科学の力で食料さえも生み出せるという事の中に
何か傲慢さのようなもの
少し違和感を感じる私がいました。
そして、そうやって食料が自在に作れたとして
そこに新たな権力闘争と、奪い合いがおこりそうな
そんな予感も、少ししたり…。
食材は変わろうとも
楽しく料理することや、美味しく食べる事
誰かと一緒に食べること、食べることが幸せであること
そいういうことがなくなってしまわないようにと
それを、ただただ強く思うばかり。
ぼくのご飯は大丈夫でしょうか・・。
コメント
もっと乾物を使って料理しようと思っています。私が子供の頃は大量に乾物を食べていてその頃は太った人を見かけなかったような気がします。いつの間にか冷凍食品に取って代わられたということでしょうか。冷凍食品が悪いと言っているわけではありません。栄養の表示がしてあり、味もかなり良くて火が使えない人でも電子レンジさえあれば安全に温かいものが食べられるのはとてもいいことだと思っています。
でも、乾物も捨てがたい。乾物は長期常温保存が可能、軽い、場所を取らない、健康に良さそう、といいことづくめですよね。今後も食品開発の技術は増々向上し、美味しいけれど、原料が何なのか見ただけではわからないようなものが増えていくのでしょうか。乾物という昔の人の知恵に戻ってみたい気がします。
乾物は良いですよね。
古いけれど、新しい食べ物だと思っています。
昔からあって、ずーっと家庭料理を支えているわけで
まだまだ未知なる可能性を持っていると思っています。
私も楽しく食べたり、メニューを考えたり、お料理することが好きなので先生と同じ思じように思います。
最近何となく食に関してザワザワと不安を感じ始めているせいか、食べる時はこれまで以上に有り難さを感じます。
食べることは心の豊かさにも関係していると思います。
身近な食材で心も体も満たされる先生のレシピは大変嬉しいです。
先日ツナとピーマンのニンニク味噌炒めをしたところ水っぽくなったとコメントしたら、先生にこの場でアドバイスを頂き、その通り再度作ったら、さらに美味しく出来ました。
ありがとうございました。
今後もレシピ楽しみにしています。
ツナとピーマン、リベンジしていただき、ありがとうございます。
美味しくできてよかったです。
ほんのちょっとしたことを工夫することって、楽しいですよね。
料理にも、自分にも、まだまだ可能性があるって思えると
なんだかワクワクしてくるんです。