家庭料理研究家奥薗壽子オフィシャルサイト
今日、我が家の次男、虎之助と散歩しているとき
前方に大型犬がいて、
なんだかじっと物思いに更けている様子。
そばには、私より少し年上のご婦人。
私と虎之助を姿を見て
その人が犬に話しかける。
「ほらほら、若い子が来たよ。」
それから、私に向って、話を始める。
「やっぱり、若い子は元気ねえ。
うちのは、もう14歳のおじいちゃんだからね。
もう、耳も遠いし、目も見えてるんだか、見えてないんだか。」
確かに、その犬は、見るからに年を取っているようで
自分の時間の中で、ゆったりと生きているって感じ。
ところが、うちの虎之助が、そのおじいちゃん犬にきゃんきゃん吠えまくり
ああ、すいません、すいませんって誤って通り過ぎようとしたら
そのおじいちゃん犬、なんか急にシャキンとして歩きはじめたんです。
(たぶん、結構長い時間、じーっと動けないでいたもよ)
ああ、歩いた、歩いた~、って、飼い主のご婦人も大喜び。
きゃんきゃん吠えて、感謝されたのは、初めての経験でした。
でも、考えてみたら、動物と暮らすことで
たぶん、自分の人生をもう一度、駆け足で振り返ったり
自分のこれから先の人生を、考えたりさせてもらっているのかもね。
今、うちの虎之助は、人間でいえば1~2歳児くらいで
やってはいけないことは、少しはわかっているのだけれど
わかっていながら、いたずらしちゃう、みたいなことの繰り返し。
スーパーとかで、小さい子供が
お母さんが触っちゃダメと言われても、お母さんが見てないとすぐに触りたくなったり
そっちへ行ったらダメと言われているのに、言ったらダメなところに入り込んだりするのを見ると
おおーおおーやってる、やってると、ニンマリ笑ってしまう。
20数年前の子育て真っ最中の時は
腹を立てたり、叱ったり、心配したりで、笑う余裕などなかった気がするけど
今、虎之助と暮らすようになってから
小さな子供たちを見ると、本当にいとおしくて、かわいくて仕方ない。
あのころ、自分は、あんなにかわいくていとおしい存在と一緒に過ごしていたのに
毎日が必至で、気づかずに時間が過ぎてしまったかもしれないなと思います。
でも、だからこそ
今、虎之助のおかげで、もう一度子育てをやっているのかなと思ったり。
やがて、虎之助の成長が、私の年齢を追いこしたら
今度は、自分の老後の姿をそこに見るのかもしれません。
いずれにしても、動物との暮らしは
いろんなものに、やさしくなったり、いとおしさを感じさせてくれるものですね。
さてさて、今日もお弁当の話を。
スープジャーのお弁当にしてから
なんだか楽しくなっちゃって
スープなら、パンっていう手もあるなと思い
今日は、ホットドックです。
ソーセージは、家にあった普通サイズのを使ったので
ドックパンにはさむのにはちょっと短くて、2本挟みました。
下にひいたキャベツは、さっと炒めてカレー粉を振ったもの。
子供のころ、京都で食べたホットドックはキャベツがカレー味だったもので
長い間、ホットドックってそういうもんだと思っていたんです。
だから、いまだに、カレー味のキャベツを挟むと、なんだかすごく懐かしい味がします。
ドックパンにマヨネーズを塗って、キャベツを挟み
その上にケチャップを塗ってからソーセージをのせると
お弁当の時、ケチャップがあちこちにつかないのでいいですよ。
でも、さらにケチャップを絞りだしたいかもしれないので
ポリ袋にケチャップを入れて口を縛ったものを添えておきました。
一緒に添えた爪楊枝で、ぷちっと突き刺して絞り出せばOKです。
ホットドックに添えるスープは、コーンスープ。
クリームコーン缶を使えば簡単ですが
コーンだけだと、野菜がちょっと足りないかなと思ったので
今日は、カボチャ入りのコーンスープ。
これが意外に合うのです。
鍋に、鶏ひき肉と塩と昆布と水を入れ、ふたをして火にかけ
沸騰したら、ひき肉をほぐしながら混ぜ、ひき肉に火を通します。
これが、奥薗流チキンスープ。
材料を鍋に入れて火にかけて混ぜるだけですが
本格的な鳥のスープになります。
ここに薄切りにしたカボチャを入れて煮て。
かぼちゃが柔らかくなったら、軽くつぶし
クリームコーンの缶詰を入れて混ぜ、塩こしょうで味を調えたらできあがり。
牛乳を入れてもよかったのですが
牛乳を入れずに、あっさりと仕上げてみました。
でも、チキンとかぼちゃのうまみで、なかなかのおいしさです。
これからの季節
インフルエンザやノロウイルスなどがはやり始めるので
うがい手洗いはもちろんですが
ベータカロテンやビタミンCなど、免疫力を上げるビタミン類はしっかり取りたいですね。
そういう意味では、色の濃い野菜、なるべく意識して料理に組み入れたいなと思っています。
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