でいりいおくじょのBLOG

2023.03.17

映画日記「バクダット・カフェ」

映画や小説を読む目的は

人それぞれあると思いますが

私の場合、

現実では体験できないようなことを体験できることかな。

そして、もしも自分だったら、どうするだろう?

なんて考えるのも好き。

 

まさに、そんな映画を見ました。

 

「バクダット・カフェ」

 

主人公のジャスミン(めちゃ太ったドイツ人女性)は

夫と車でアメリカを旅行中に大げんかをして、

砂漠の真ん中で一人、車を降り、夫と別れて歩きだすんです。

 

大きな荷物を持って、

何にもない道を、とぼとぼ歩くジャスミン。

 

私だったら、どうするかな。

腹が立っていても、砂漠の真ん中だったら

我慢して車に乗ってるかな。

でも、そうしたら、その先も、ずーっと自分の気持ちをが押し殺して生きることになるんだろうな。

 

けれど、ジャスミンは違うんですよ。

自分の意志でシッカリ前を見て、汗びっしょりになりながら歩いていくんです

 

やがて

ガソリンスタンドとモーテルを併設している「バクダットカフェ」に行きつきます。

 

そのカフェがめちゃくちゃで

カフェなのに、ほこりだらけで散らかっていて、従業員はまるでやる気がなく

コーヒーマシンは故障中だし、ビールもないし

女主人はいらいらして怒鳴りまくっているし。

 

これは最悪。

私だったら絶望のあまり、泣いてしまうなあ。

だって、ジャスミンは、身なりもきれいで、たぶんそこそこお金も持っていて

もし、そのまま喧嘩をせずに車に乗っていたら

きれいなホテルにだって泊まれたはずなんです。

あああああ、後悔しちゃうかもなあ。

 

ところがジャスミンは、またしても強いんですよね。

 

埃だらけでの部屋でも、荷物をきれいに整理して

今目の前にある状況を、少しでも良くしていこうとするわけ。

 

イライラしている女主人が留守の間に

カフェの中を掃除してきれいにしたり

女主人の娘やカフェのお客さんと仲良くなったり

 

もしも、あの時、けんかしてなかったら

なんて考えずに

今、自分にできることを、ひとつひとつやっていくんですよ。

 

やがて

その小さなことの一つ一つがつながっていき

気が付いたら、

物事が、いい方向に回転し始める!!

 

バクダットカフェは、おしゃれできれいなカフェへと変わり

そこで働く人は、みんなニコニコ笑顔になって、楽しそうで

お客さんも、たくさん来るようになって

いい方向にどんどん変わっていくんです。

 

全てがいい方向に向かった!!と思った時

ジャスミンは、旅行者なので、ビザの期限切れによりドイツに帰されてしまうんです。

 

ええ~~~、そんな~~~~・・・。

 

 

でも大丈夫、ジャスミンは、夫と別れて再びバクダットカフェに帰ってくるのです

そうして、最後は、ハッピーエンドで終わります。

 

ほのぼの、あったかいお話でした。

 

これを見て思ったんだけれど

もしも~だったら、どうなんだろう?

なんて考えているだけじゃあ、何にも変わらないし

考えているだけだと、どんどん後悔ばかりが増えていって

結局は、不平不満がたまって

あるいは、自分に対する自信がなくなったりするんじゃないかと思いましたね。

 

小さなことでもいいからやってみる

自分のできることを、とりあえずやってみる。

 

上手くいく確信はなくても

ちょっと前に進んでみれば

そのことで、誰かと少しつながって

そこから、新しい世界が広がるかもしれない。

 

もしもその世界が居心地よくなければ

またすぐに、引き返して、違う道を進むことだってできる。

 

つまり、自分の行く道は、自分が思っているよりももっと自由で広いんじゃないか

この映画を見ていると、そんな気がしてきました。

 

そんなわけで、

私は今日、少しだけ勇気を出して、一歩前に踏み出しましたよ。

 

文字で書けば、たいしたことでもないので

あえて書きませんが

ここ半年くらい、どうしようかなと迷っていたことを

とりあえず、始めてみることにしたのです。

 

また、近々報告しますね。

 

今は、ちょっとわくわくしています。

バクダットカフェ

コメント

  1. ママデューク より:

    ネタばれ注意‼️
    「バグダッド・カフェ」は公開当時ミニシアター系映画として大ヒットし、80年代90年代のミニシアターブームを牽引した作品で当時から気にはなっていたのだけれど、その当時は斜に構えていてきちんと観た事がありませんでした🎞️
    しかし最近きちんと観ておこうと思っていたら、たまたまBSプレミアムシネマで放送されたので、今日録画していたのを観ました📺奥薗姐さんが「バグダッド・カフェ」の感想をあげていたのには驚きました😲
    結果は「皆んなの意見は案外正しい」🎞️大ヒットしたのも納得のとても味わいのある作品でした🎞️

    以下は感想です🎞️
    それでは良い映画を沢山観て良い人になって下さいね😉サヨナラ・サヨナラ・サヨナラ👋足立区一のお調子者f@

    「バグダッド・カフェ」(監督パーシー・アドロン 91分)
    話の内容は、砂漠にある寂れたモーテルにやって来たふくよかなドイツ女ジャスミンのおかげで、色々な事が変わっていく話
    冒頭の斜めの構図の多用が印象に残った
    カフェの外に出て踏み潰した空き缶を、車に乗ってる夫に何個も投げるブレンダのシーンが印象に残った
    息子のピアノ演奏が印象に残った(最後のマジックショーにピアノ演奏が活かされるのも印象深かった)
    バイカーズの大型バイクの後ろに乗ったり、カラフルな服を着た7、8人の黒人の乗ったオープンカーに1人だけ娘が乗っていたりするシーンで、娘の自由奔放さを描いているのが印象に残った
    ジャスミンの掃除、片付けシーンが印象に残った(特に給水タンクをブラシでこするシーンが印象に残った)
    モーテルの外を走る大型トレーラーや貨物列車のシーンが印象に残った
    モーテルの広場でブーメランを投げるシーンが印象に残った
    ジャスミンが彫り師の女に肩口に刺青彫ってもらうのが印象に残った
    ジャスミンのマジックがブレンダ達の心を溶かし(特にブレンダに赤い花を出して渡すマジックと水のないヤカンをかけると葉の間から花が咲いてくるマジックが印象に残った)、マジックが客にもウケて店に客が集まって来て(特にトラック運転手達が「ラスベガス顔負けのショーをするからバグダッド・カフェに行こう」と無線でやり取りするのが印象深かった)、最後は店で息子のピアノ演奏バックにジャスミンとブレンダが歌い踊るマジックショーをして満員のお客が盛り上がる演出が印象深かった
    最後ブレンダは戻って来た夫とヨリを戻し、ジャスミンはトレーラーハウスで暮らすジャスミンをモデルに絵を描いていたおじいちゃんから求婚され、恋愛もハッピーに終わるラストも印象に残った
    最初と最後の歌も、この作品の世界観にピッタリだったのも印象に残った
    全般的に
    「バグダッド・カフェ」は、公開当時ミニシアター映画として大ヒットし、80年代90年代のミニシアターブームを牽引した作品だったけれど、気にはなっていたが、ボクは斜に構えていたのできちんと観た事はありませんでした。今回初めてきちんと観て、シーン的にも演出的にも楽しいし、最後ジャスミンのマジックが評判になって寂れたカフェが賑わう感じも、ブレンダとジャスミンの恋もハッピーに終わる感じもとても良く、「皆んなの意見は案外正しい」公開当時大ヒットも納得の作品だとボクは感じた作品

    1. 奥薗壽子 より:

      そんなグッドなタイミングだったんですか!?

      私は、そういうことを全く知らないで
      ずーっと前に、何かでちらっと予告か何かを見て、気になっていた映画だったんです。
      私としては、ジャスミンの生き方が心強く、
      こういう風に、ほんの少しの挑戦をして、前向きに生きるって、いいなあって思いました。
      不思議な映画ですが、いい映画ですよね。

  2. ママデューク より:

    Amazonプライム・ビデオでは有料で、近くのGEOにはDVDが無く、観るのを諦めていた時に、ちょうどテレビのBSプレミアムシネマで放送があったので録画していました📺「バグダッド・カフェ」🎞️とても味わいのある作品でした🎞️
    ボク的には「バグダッド・カフェ」と同様大ヒットした「アメリ」もきちんと観直したいなぁと今は目論んでいます(「アメリ」はブルーレイ・ディスクがGEOにあるのをチェック済み)🎞️ヒットした作品はなんらかの良さや理由があると今のボクは感じているので🎞️
    最近BSプレミアムシネマ、水曜日はアルフレッド・ヒッチコック監督作品、金曜はアンソニー・マン監督やラウォール・ウオルシュ監督の西部劇(金曜日は西部劇)とボクの観たい作品をよく放送していてチェックするようになりました📺ボクにとっては無料で良い映画を観れてありがたいです📺
    最近は近所のTUTAYAがどんどん閉店したり映画を観る環境も変わっていくなぁとも感じています📀ボク的にはもう少しAmazonプライム・ビデオのサブスク(見放題)が充実して欲しいなぁと願っています🙏
    奥薗姐さんは忙しく、なかなか映画を観る時間が無さそうですが、又映画感想を楽しみにしています🎞️
    それでは失礼致します🙇‍♂️足立区一のお調子者f@

    1. 奥薗壽子 より:

      映画って、いつみるか、どのタイミングで見るか
      によって、全然印象が変わりますよね。
      バクダットカフェも、私にとっては、今が見るタイミングだった気がしています。
      「アメリ」確かに気になる。気になる。めちゃ気になってきた。

      映画日記、また頑張ってアップしますね。

  3. へいこ より:

    おー、バグダッドカフェ。いいですねぇ。私も大好きな映画です。私の中では「ネブラスカ」同様、「何となくとてもいい、大好きな映画」です。
    ホリー・コールの歌う「calling you」が耳から離れなくて、CDも買っちゃいました。気だるさがたまらない一曲です。

    1. 奥薗壽子 より:

      バクダットカフェを見てから
      もうずーっと頭の中は、calling youです。
      あのけだるさ、たまりませんね。
      『ネブラスカ』
      ああああああ~~~~~~~、あれもなんか心に残りますよね~。

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